Industry Alphaが新モデル『Kagero1200』を発表
工場や倉庫のスマート化を進めるIndustry Alpha株式会社(本社:東京都板橋区)の最新モデル『Kagero1200』が登場しました。これは従来の1000kg可搬モデルから進化し、最大1200kgの重量を搬送できる新しいAMR(自律走行ロボット)です。自社開発の低床型AMR『Kagero』シリーズの一環として、より高機能化が図られています。
重量物搬送のニーズが高まる背景
近年、製造業や物流業界では労働力不足が深刻な問題となっています。また、製品の多様化や生産拡大に伴い、重量物の自動搬送の需要が日増しに高まっています。従来の方法ではフォークリフトや人力による搬送が主流でしたが、安全性や効率性に課題を抱えていました。Industry Alphaは、これらの社会的な課題を解決するために新たな解決策を模索し、他社の実績を元に『Kagero1200』の開発を行いました。
『Kagero1200』の主な改良点
新モデル『Kagero1200』では、以前のモデルに比べ以下のような改良がなされています:
- - 天板の大型化:これにより、安定性が向上しています。
- - 衝撃への強化:段差などから発生する下部衝撃に対する耐性が強化されています。
- - 走行精度の向上:3DLiDAR技術を活用した自己位置推定により、より正確な走行が可能となりました。
- - メンテナンス性の向上:部材点数の削減と新しい保護機能を加え、メンテナンスが容易です。
『Kagero1200』の本体サイズは、幅800mm、奥行960mm、高さ210mmとなっていますが、仕様については変更の可能性がありますので、興味のある方はぜひお問い合わせください。
導入事例と効果
実際に、Industry Alphaの1000kg対応AMRは、大手自動車部品メーカーで使用され、特殊台車の効率的な搬送が実現しました。この事例は『Kagero1200』の開発に直接つながっています。従来、この環境ではフォークリフトと人力運搬が交差し、安全性や効率性に課題が存在していましたが、AMRを導入することで、以下のような効果が得られました。
1.
人員削減:AMRの導入により、フォークマンは積み下ろし作業に集中でき、前後の台車搬送も自動化することで、最大で4名の省人化を実現しました。
2.
安全性の向上:フォークリフトと人が交わる作業環境において、AMRは負荷や走行エリアに応じた速度制御を行い、音や光による警告システムを導入することで、作業の安全性を高めています。
今後の展開
Industry Alphaは今回の『Kagero1200』に加えて、小型モデルやアーム付きAMRソリューションの展開も計画しています。引き続き、FMSやWCSなどのシステム提供を通じて、工場や倉庫の全体的なスマート化を目指した包括的なソリューションを展開する予定です。
ユーザーの皆様へ
重量物の自動搬送や安全性・効率を向上させたいとお考えの企業の方々にとって、『Kagero1200』は新たな選択肢となることでしょう。詳細については、是非弊社のWebサイトをご覧ください。
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会社概要
Industry Alpha株式会社は、工場や倉庫のスマート化をサポートするための様々なソリューションを開発・導入しているスタートアップ企業です。磁気テープなどのガイドなしで動作する低床型AMRや、庫内全体を管理するFMSシステムを独自に設計し、大手製造・物流業界から高く評価されています。また、Industry Alphaは先端技術を実用化し、SMEやロジスティクスの進化に寄与しています。
企業概要
- - 本社所在地:東京都板橋区小豆沢2丁目30番2号
- - 開発拠点:愛知県名古屋市守山区桜坂四丁目201番地 クリエイション・コア名古屋
- - 代表者:渡辺 琢実
- - 主要製品:自律走行ロボット(AMR)、FMS、WCS、周辺ソフトウェア
- - Webサイト:Industry Alpha