概要
NOK株式会社は、認知症予防向けに開発した脳波計測技術を物流現場の安全管理に応用する新たな取り組みを進めています。今回は、損害保険ジャパン株式会社など5社との共同プロジェクト「フォークリフト事故抑制プログラム」に参画し、フォークリフト作業中のオペレーターの脳波を可視化することで、事故リスクの低減を目指しています。この技術は、NOKのドライゴム電極「Sotto(そっと)」ブレインというヘルメット型デバイスに搭載されており、脳波取得の支援を行います。
開発背景
NOKが持つ脳波計測技術の特長は、日常の環境下でも微弱な脳波を取得可能であることです。物流現場における安全を高めるために、この技術を用いてオペレーターの状態を生体データとして可視化し、事故を未然に防ぐことに成功しました。従来は難しかった作業者の状態の把握が、科学的なアプローチで実現されることで、安全管理の新たな方法が生まれました。
実証実験の進行
具体的な取り組みとして、NOKは自社物流センターを実証の場として提供し、ヘルメット型デバイスによる脳波計測を行いました。試験は2025年7月から2026年1月にかけて実施され、その中で本プログラムの有効性を確認しました。この取り組みにより、オペレーターの状態をリアルタイムで把握出来ることが可能となりました。
デバイスの特長
「Sotto」ブレインは、額や耳たぶから高精度な脳波を取得可能なドライゴム電極であり、肌に優しく繰り返し使用できる特長を有します。軽量であり、簡単に取り扱えることから、ストレスなくデータを取得することができ、作業中のオペレーターにとっても負担が少なく済みます。
今後の展開
NOKは、「フォークリフト事故抑制プログラム」から得られる知見を活かし、事故の兆候を見逃さないような高度なリスク評価を目指します。また、物流分野にとどまらず、製造現場など他の作業環境にもこの技術を応用していく予定です。NOKグループは、「人の状態を可視化する技術」を使い、働く人々の安全・安心に貢献すべく、さらなる実用化を進めます。
総括
この取り組みは、物流業界に新たな道を開くものとなります。NOKが開発した「Sotto」ブレインとその技術は、今後も様々な業界へと広がりを見せ、安全管理の新たなベースラインを築くことでしょう。さらなる発展が期待される中で、その成果も多くの人々に取って大きな価値となることが願われます。