日本の伝統とアートが融合するウイスキーの新作
鹿児島県日置市にある小正嘉之助蒸溜所が、6月18日限定版ウイスキー「嘉之助 シングルモルト Artist Edition #004 金(ごん)」を販売します。この特別版は、アーティストの湯浅景子氏が手掛けたラベルデザインを特徴としており、東洋の哲学である五行思想をテーマにした作品です。
「五行思想」では、木、火、土、金、水の五つの要素を考慮し、各エレメントが持つ特性を味わいに反映させています。「金」をテーマにしたこのエディションは、これまでの木、火、土に続く第4弾となります。湯浅氏は、今回は「金」を象徴する抽象的な景色を描き、その中で「土の中から生まれる金」というテーマを表現しました。
絶妙な酒質とアートの融合
今回発売される「金(ごん)」は、KANOSUKEの象徴でもある三基のポットスチルを使用し、ノンピート麦芽のみを使用した多様な原酒を見事にブレンドしています。メインの原酒はスピリッツスチル2(SS2)由来に加え、三回蒸留による希少なバーボン樽原酒を使い、味わいに深みを与えています。
熟成には、鹿児島とアイラ島の潮風が生み出す独特の風味が感じられ、重なるアロマとともに、最後にはオレンジマーマレードの甘さが続く余韻を楽しむことができます。製品の総数はわずか6,000本ですので、確実に入手したい方は、KANOSUKE特約店での予約をお勧めします。
湯浅景子氏のアート制作エピソード
湯浅氏のアートは、表面を重ねた色を削る技法を用いることで、潜在的な要素を引き出すという独自のプロセスが特徴です。「掘り進める」過程が金属や鉱物としての「金」に重なる様子は、視覚的にも非常に印象的です。同時に、その光を感じ取る時間は、「五行の金」の深いメッセージを感じさせます。
嘉之助蒸溜所について
嘉之助蒸溜所は2017年に設立された新しいウイスキー製造会社で、地元の強い風土を生かした製造が特長です。元々140年の歴史を持つ焼酎製造技術を基盤に、ウイスキー製造に特化したこの蒸溜所は、今や国内外のウイスキーファンから高く評価されています。特に、近年の受賞歴も多く、国際的なコンペティションでの評価も上昇中です。さらに、KANOSUKEはそのプロダクツを通じて、鹿児島の文化を世界に発信し続けています。
最後に
「嘉之助 シングルモルト Artist Edition #004 金(ごん)」は、単なるウイスキーを超えたアートの領域に足を踏み入れています。この特別なウイスキーは、味わいだけでなくビジュアルにも楽しさを与えてくれること間違いなしです。ぜひ、アートとウイスキーの融合を体感してみてください。