2023年3月3日(火)、第174回直木賞を受賞した小説家の嶋津輝さんが、故郷の荒川区にて区役所を訪れました。彼を祝うために、荒川区議会の斎藤泰紀議長や滝口学区長が花束を贈り、お祝いの言葉を述べる場面が見られました。
嶋津さんは荒川区の出身であり、彼の代表作『カフェーの帰り道』が注目される中、今回はその受賞を祝うために多くの関係者が集まる穏やかな雰囲気の中での出来事となりました。オフィシャルな場の後、彼は滝口学区長との歓談の中で、受賞が伝えられた際の心境や今後の抱負を語りました。また、出身大学が同じということから、共通の話題で盛り上がり、和やかな時間が流れました。
特に、多くの作品の中で「日暮里」という荒川区の地名が使われていることを踏まえ、嶋津さんはこの地域についても言及しました。「あらかわ遊園は特におすすめです。学生の頃によく訪れていました」と彼自身の思い出も披露されました。彼はまた、荒川区が「読書を愛するまち・あらかわ」としての姿勢を持ち続けていることに触れ、読書推進のための法律も成立している点について誇りを語ります。
「本は一度開くと瞬時に別の世界へ連れて行ってくれますし、いい本は何度も読み返せます。最近ではスマホが多くの人の手に渡っていますが、文庫本を持っているだけで魅力的に見えると言えるでしょう」と語り、本が持つ力や魅力を称賛しました。記者たちもその言葉に耳を傾け、多くの人に読書を勧める姿勢に感心しました。
面会の後は、地域の複合施設「ゆいの森あらかわ」へと足を運びました。ここには中央図書館や文学館も併設されており、嶋津さんは吉村昭記念文学館を見学しながら、学芸員による詳細な説明を真剣に聞いていました。
再現書斎や展示物に触れることで、さまざまな文学の背景に思いをはせることができたようです。また、来場者たちにサインをする姿も見られ、その人気の高さを感じさせました。嶋津さんの文学に対する愛情や、読書の意義を広める姿勢は、多くの人に影響を与え続けることでしょう。今回の荒川区役所訪問は、嶋津輝という作家の新たな一歩と、地域との深い繋がりを示す重要な出来事でした。