壱岐・対馬フェリー「みかさ」がスターリンクを導入し夜間Wi-Fiを実現

壱岐・対馬フェリー「みかさ」と新たな海上通信環境

近年、海上交通への通信インフラ整備が進められており、その中でも特筆すべき取り組みが行われています。株式会社クラウンクラウンは、壱岐・対馬フェリー「みかさ」に高性能衛星インターネット「スターリンク（Starlink）」を設置することで、海上でも快適なWi-Fi環境を提供することに成功しました。これは2025年7月21日の「海の日」に合わせて発表され、今後の通信整備に向けた新たな一歩となります。

スターリンク Performance2 の導入

「みかさ」に設置されたのはスターリンクの高性能モデル「Performance2」で、これにより外海を航行する中でも広範囲にわたるインターネット接続が可能となりました。この取り組みは、安定した通信環境を求める多くの乗客の期待に応えるものです。これまでクラウンクラウンは350件以上のスターリンク導入を行っており、高い専門性を誇ります。

夜間施工での柔軟性

今回の施工は2025年6月7日から8日にかけ、福岡で実施されました。フェリーは寄港時の限られた時間を生かし、夕方17時から深夜24時までの時間帯で施工を実施。これにより航行スケジュールに影響を与えることなく工事が行われました。クラウンクラウンは、お客様のニーズに応じて柔軟な工事体制を展開し、全国各地での施工要望に応える仕組みを整えています。

確実な固定と安定した通信

アンテナは「みかさ」の上部デッキの手すりに設置され、強風や振動に耐えるために特別に設計された部材とステンレスマストを用いて固定されています。さらに、既存のネットワーク機器を活用して電源を供給し、中継器類の流用によってコストと工期を削減しつつも、高い安定性を実現しています。

地域の協力で質の高い施工を実現

本プロジェクトの施工においては、クラウンクラウンが全体を統括し、福岡県北九州市の施工会社株式会社JOYNET WORKSと協力しました。この地域に根ざした業者との連携が、迅速かつ安全な施工を実現する要因となっています。実際の利用者からは、「与那国や小笠原方面を航行中でも通信が快適だった」という声も寄せられており、スターリンクの安定性が確認されています。

未来の海上通信に向けて

今後、クラウンクラウンはフェリーや業務用船舶に対するスターリンク導入を全国的に推進し、Wi-Fiサービスやエリア設計、回線料金の最適化を含むトータルサポートも提供していく計画です。これにより、より多くの船舶が快適な通信環境を享受できることが期待されています。

まとめ

海上での快適なコミュニケーションを求める声が高まる中、壱岐・対馬フェリー「みかさ」に導入されたスターリンクは、そのニーズに応える画期的な施策となっています。通信環境の向上は、船旅の質を一段階引き上げることに繋がります。クラウンクラウンは今後も、より多くの船舶に対する施工を通じて、海の上での新しい通信体験を提供していくことでしょう。