クラウド型ソーラー発電「ピーパ」が中部エリアへ進出
再生可能エネルギーの新たな選択肢として注目される「ピーパ」が、2024年9月4日(水)から中部エリアでサービスを開始します。このサービスは、自宅に太陽光パネルを設置せずとも、遠隔で発電した電気を利用することができるという画期的な方法を提供します。
「ピーパ」は、みんな電力を運営する株式会社UPDATERが展開するクラウド型ソーラー発電のステップアップ版であり、浜松マコモダケ発電所を新たに利用者募集の対象としています。
浜松マコモダケ発電所の特徴
浜松市に位置する「浜松マコモダケ発電所」は、農業の課題である耕作放棄地問題に取り組むことを目的としています。日本全体で増加を続ける水田の耕作放棄地を再活用するために、防湿材の一種である「マコモダケ」を育てながら、同時に太陽光発電を行うソーラーシェアリングモデルを導入しています。このモデルでは、マコモダケが太陽光の影響を受けて良好に育つことが確認されており、米に比べて高い収穫が期待されています。
マコモダケとは?
マコモダケは、イネ科の植物であるマコモが肥大化した部分で、その苦味の少なさから多様な料理に利用されています。特に中華料理での使用が一般的で、日本では徐々に注目を集め始めています。この発電所から収穫されたマコモダケは地域の飲食店に供給されるほか、収穫体験イベントも実施される予定で、利用者にとっても新たな楽しみとなるでしょう。
ピーパの利用方法
「ピーパ」は、契約者が希望する電力区画を選択し、必要に応じて月額1,800円(税込)で契約する仕組みです。これにより、マンションなどで太陽光パネルの設置が難しい住居の人々も、手軽に再生可能エネルギーを利用することが可能となります。また、発電量と消費電力を30分ごとにマッチングし、余剰分は市場価格で買い取られるため、実質的な料金の削減効果も期待できます。
ウェビナーでの説明会も開催
「ピーパ」のサービス紹介を目的としたウェビナーも予定されており、2024年9月3日(火)のオンライン説明会で詳細を紹介します。これからの再生可能エネルギーの利用について知識を深める機会にしたいですね。
持続可能な未来へ向けて
脱炭素社会の実現に向けて、多くの人々が再生可能エネルギーに目を向ける中、ピーパは新しい形の電力利用を提案しています。発電所を持たずとも、現地で育まれた電気を生活に取り入れることができるこのサービスは、未来の持続可能な生活スタイルを実現する一助となるでしょう。
今後もピーパは日本各地での展開を狙い、より多くの人々にこの新しいエネルギーシステムを提供できる環境を整えていくとのことです。