質の高いコンテンツでファンを獲得:PR・マーケティング担当者向け講演会レポート
2016年2月10日、東京都中央区にて、PR Table、サムライト、そして経験豊富な広報支援ライターを招いた講演会が開催されました。テーマは「ファンづくりを目指すコンテンツの作り方」。SEOや一時的なバズを狙ったコンテンツではなく、ユーザーとの長期的な信頼関係構築に焦点を当てた、質の高いコンテンツ作成に関する貴重な知見が共有されました。
Google攻略にも繋がる「質の高いコンテンツ」とは?
近年、Googleは検索順位を決定する際に、単なるSEO対策だけでなく、ユーザーにとって真に価値のあるコンテンツを重視する傾向にあります。講演会では、Googleが求める「質の高いコンテンツ」の条件として、「ユーザーにとって役立つ情報であること」「信頼性が高いこと」「ユーザー利便性を最優先していること」などが挙げられました。抽象的な表現ではありますが、これらの条件は、PRの根幹である「ステークホルダーとの良好な関係構築」という目標と深く関連していると言えるでしょう。
PR視点を取り入れたコンテンツ戦略
講演者は、PR Table編集長の菅原氏、サムライト株式会社CCOの後藤氏、そして広報支援ライターの大島氏。3名それぞれが、自らの経験に基づいた質の高いコンテンツ作成のノウハウを惜しみなく披露しました。特に注目すべき点は、PR視点を取り入れたコンテンツ戦略です。一時的なPVやシェア数の増加ではなく、長期的なファン育成を目標に、企業ブランディングを意識した戦略が強調されました。
コミュニケーションデザインによるファンづくり
講演会では、ソーシャルメディア(SNS)などを活用した、多様なステークホルダーとの信頼関係構築についても議論されました。単なる情報発信だけでなく、双方向のコミュニケーションを重視し、ユーザーとのエンゲージメントを高めるためのコミュニケーションデザインの重要性が指摘されました。
質の高いコンテンツ作成のための具体的な方法
講演内容には、良質なコンテンツ作成のための心構えやハウツー、広報・PRにおけるライティング需要の高まり、そしてライターへの外注における注意点なども含まれていました。参加者は、具体的な事例やノウハウを学ぶことで、自社のコンテンツ戦略に役立つ多くのヒントを得ることができたようです。
講演者プロフィール
- - 菅原 弘暁 氏 (PR Table 編集長):大手PR会社を経て、現在多くのベンチャー企業のPR支援を行う。
- - 後藤 亮輔 氏 (サムライト株式会社 CCO):コピーライター出身。数々のメディアの編集・ライティングに携わる。
- - 大島 悠 氏 (広報支援ライター):BtoB企業を中心に、広報誌やパンフレットなどの企画・制作を行う。
イベント概要
- - 日時: 2016年2月10日(水)19:00~20:30
- - 場所: Share Office assets (東京都中央区日本橋人形町)
- - 参加費: 3,000円
- - 対象: 広報・PR、マーケティング、Web担当者
- - 主催: PRライター かみむら ゆい (株式会社ninoya)
まとめ
この講演会は、単なるコンテンツ作成のテクニックだけでなく、ユーザーとの真の繋がりを重視した、より人間味あふれるコミュニケーション戦略の重要性を改めて認識させてくれる機会となりました。参加者にとって、今後の活動における大きな指針となる有益な内容であったと言えるでしょう。