移動式スポーツフロア「ポータブルフィット」の誕生
岐阜プラスチック工業株式会社が開発した「ポータブルフィット」は、軽量かつ高剛性のハニカムサンドイッチパネルTECCELLを駆使した移動式スポーツフロアです。この製品は、2024年10月から始まる新しいバレーボールリーグ「大同生命SV.LEAGUE」のPFUブルーキャッツ石川かほくに採用されました。
新たなバレーボールリーグのニーズ
大同生命SV.LEAGUEでは、多くのチームが樹脂製スポーツシートを選択していますが、試合の度にこれを設置したり撤収したりするのは手間がかかります。そこで、PFUブルーキャッツ石川かほくは、導入の簡便性を求めて「ポータブルフィット」への相談を行い、最終的に設置業者を必要とせずに自チームで容易に取り扱えるフロア材の開発に結実しました。
ポータブルフィットの特長
「ポータブルフィット」は、弾力層、ハニカム構造のテクセル、スポーツシートの3層から構成されています。弾力層が運動中の衝撃を吸収し、選手のパフォーマンスを最大限に引き出します。さらに、端部がサネ構造となっているため、パネルが外れにくく、より安心して使用できます。
サイズは900×900×25㎜で、質量はわずか6.5㎏と軽量。誰でも簡単に設置でき、迅速に作業ができるため「省施工」が可能です。実際の設置には約15名が参加し、コートとフリーゾーンを2色で構成することで、約680㎡を2時間で整備。その撤収には1時間を要しました。
幅広い利用シーン
ポータブルフィットの導入はプロスポーツだけにとどまらず、ダンスなどのイベントや子供向けの安全なフロアとしても機能します。また、老人介護施設での利用も視野に入れ、多様なニーズに応えることが期待されています。2024年11月1日には一般向けの販売も開始されます。
未来を見据えた社会貢献
岐阜プラスチック工業は、ポータブルフィットの広がりを通じて各チームの運営支援を行い、国内の労働力不足や職人不足の解消に寄与する「省施工型」商品の開発を続けていく方針です。スポーツ環境の変革に貢献する新しい製品が、多くの人々に喜ばれることが期待されます。
製品仕様
- - サイズ: 900×900×25㎜
- - 重量: 約6.5㎏
- - カラー: ブルー、オレンジ、グリーン、木目
発売日
2024年11月1日