第10回HRテクノロジー大賞の受賞企業が発表
2023年、情報処理推進機構などの後援のもと、「第10回HRテクノロジー大賞」が開催されました。この賞は、日本におけるHRテクノロジーや人事ビッグデータの優れた取り組みを評価し、これらの分野の進化を促進することを目的としています。今年の応募総数は78件にのぼり、その中から選ばれた22社の取り組みが受賞しました。
授賞式と審査の概要
授賞式は2025年9月24日に開催予定であり、審査委員には慶應義塾大学の岩本隆氏や、多摩大学名誉教授の徳岡晃一郎氏などが参加しました。審査は厳正に行われ、各企業がどのようにHRテクノロジーを活用し、人材の育成や業務改善を図っているかを評価しました。
大賞受賞企業: 株式会社SHIFT
最も高く評価されたのは、株式会社SHIFTが発表した「AIエージェント|mentai」です。この取り組みは、面談時に社員が本音を話しにくいという課題を解決するため、親しみやすい博多弁キャラクター「めん太くん」と連携。AIを活用して、社員の悩みを収集し、上司に最適な面談方法を提案するシステムです。この取り組みにより、退職リスクを約3倍の精度で検知することが可能になり、ポジティブな変化をもたらしました。
イノベーション賞受賞企業
ここでは、イノベーション賞を受賞した2社を紹介します。
1.
株式会社NTTドコモ: 「Job-Voyage」を活用した革新的な人材配置システムにより、2万人以上の社員と1万件以上のポストのマッチングを実現しました。これにより、業務効率化も達成しています。
2.
CoachHub株式会社: AIコーチ『AIMY™』を導入し、全社員が高品質なコーチングを受けられる環境を整えました。このサービスにより、従業員のエンゲージメント向上や生産性の最大化が期待されています。
各部門の優秀賞受賞企業
さらに、多数の部門で優秀賞が選ばれ、以下の企業が受賞しました。
- - KDDI株式会社: 人材育成に関する新たなジョブ型人事制度の導入
- - 株式会社ベネッセコーポレーション: 女性向け社外メンタリングプログラム『withbatons』
- - デジタル学習技術を活用するTOPPANホールディングス株式会社
地方活性賞と注目スタートアップ賞
今回の授賞式では、地方活性賞としても2社が選ばれました。営業変革に取り組む
東海東京証券株式会社 と、AIを活用した健康支援サービスを展開する
Flora株式会社 が表彰されました。さらに、注目スタートアップとして選ばれた
株式会社WAVEE と
株式会社コアバリュー も注目されています。
まとめ
このように、第10回HRテクノロジー大賞では、各企業が独自の方法で人材育成や業務改善を目指していることが示されました。テクノロジーの進化は、今後もHRの現場で重要な役割を果たすことでしょう。