マーケティング調査の質を高める誓約設問とは
株式会社ネオマーケティング(東京都渋谷区)が今月、新たな誓約設問の効果についての調査を発表しました。これは、回答精度チェック設問に続く取り組みとして、より信頼性のあるマーケティングリサーチを実現するための試みです。
背景と目的
インターネット調査は、便利である一方で、回答者が設問を正確に理解せずに応じることや、意図的に不正確な答えをすることがあります。これにより、マーケティングリサーチの信頼性が損なわれてしまうことが多々あります。
ネオマーケティングでは、この課題を解決する方法として「回答精度チェック設問」を導入してきましたが、未だに不正回答を完全には減少させることができていません。そこで、さらなる検証として誓約設問に関する研究を行いました。
誓約設問の効果
自主調査の結果、「誓約設問」への回答が、回答精度に大きな影響を与えることが分かりました。特に「いいえ」と答えた回答者は、調査の信頼性を著しく下げる傾向があることが明らかになっています。これらの結果を踏まえることで、マーケティングリサーチの精度が向上し、より信頼性の高いデータを得ることが可能になります。
主な調査結果
調査結果によると、「いいえ」と回答した人は全体の5.6%を占めており、彼らは以下のような特性を持つことが確認されました。
- - 有名企業(例えばセブンイレブンやファミリーマート)の認知度が低い。
- - アンケートへの集中度が低く、疲労感が強い傾向にある。
これに対し「はい」と回答した人と比べ、自由回答の誤回答率も顕著に異なり、「いいえ」回答者は19.9%に対し、「はい」回答者は5.7%という結果でした。
このことから、誓約設問で「いいえ」と回答した人は、知られているブランドを知らなかったり、自由回答での誤りが多かったりと、回答精度に影響を及ぼす可能性が高いことが分かりました。
調査概要
本調査はインターネットを通じて実施され、対象は20~69歳の男女の合計2,939人に及びます。調査は2025年3月12日から13日にかけて行われ、20-69歳男女の人口構成に応じたウェイト補正も実施されました。
今後の方針
ネオマーケティングは、この調査の結果を受け、回答精度を向上させるためのさらなる取り組みを進めることを宣言しています。具体的には、不適当な回答者を効率的に排除する仕組みの導入を図り、アンケートの設問形式や選択肢の改善にも注力するとしています。
企業情報
株式会社ネオマーケティングは、マーケティング支援事業を行う企業であり、代表は橋本光伸氏です。東京都渋谷区に本社を構え、資本金も8,518万円に上ります。詳しい情報は公式ウェブサイト(
http://www.neo-m.jp/)から確認できます。
今後も、ネオマーケティング社はリサーチの品質向上を目指し、信頼性の高いマーケティングリサーチを提供していくことでしょう。