新防災ツール登場
2024-03-27 15:33:46

災害時に助ける新防災ツール「フェーズ・シート」の設計思想

災害時に助ける新防災ツール「フェーズ・シート」の設計思想



近年、自然災害が増加傾向にある中、日常的な備えの重要性が叫ばれています。そのような中で、株式会社spoonが開発した「フェーズ・シート」は、日常から役立つ防災ツールとして注目を集めています。この製品は、地震や大雨、大雪などの災害時に、迅速に必要な情報を発信できる設計になっています。

「いつも」と「もしも」の紙一重


「フェーズ・シート」は、日常時にはポスターとして使用でき、発災時には裏返すことにより、救援情報を伝える役割を果たします。このアイデアは「いつも」と「もしも」が紙一重であるという考え方から生まれています。日常的に使っているものが必要なときに役立つ、まさに「備えない防災商品」としての特徴があります。

開発の背景と3つの思い


この製品を開発するにあたって、株式会社spoonは3つの思いを込めました。まず、災害時に必要な情報を「文字の声」として届けられること。次に、日常的に親しんでもらうことで、実際の非常時にも活用できる商品を作ること。そして最後に、「備え」は日常にあることを忘れず、いつでも意識してほしいというメッセージです。

専門的な製造パートナーとの協力


「フェーズ・シート」の製造には、専門的なパートナー企業との提携が重要な要素です。合成紙やターポリンの製造は、それぞれ株式会社アカマ印刷や南榮工業株式会社に委託しています。これにより、高品質で実用性の高い商品が実現しています。また、地元の企業との連携を通じて、地域の防災力を高める一助になりたいという思いもあります。

商品ラインナップと価格


現在、「フェーズ・シート」のラインナップには、合成紙のA1サイズ(3,300円)とA2サイズ(2,420円)があり、ターポリンもオープン価格で提供予定です。日常ではカレンダーやポスターとして部屋を飾り、発災時は情報を掲示する役割を果たします。このように二つの機能を持つ「フェーズ・シート」は、まさに防災意識を日常に溶け込ませるためのアイテムとなっています。

市場投入と今後の展開


令和4年度には「北九州発!新商品創出事業認定商品」としても認定を受け、さまざまな防災展示会で紹介されています。2024年には能登半島地震が発生したことを受け、新たな商品の販売を迅速におこなう準備が進められています。さらに、オリジナルデザインのニーズにも対応しながら、必要な情報を幅広く発信していく方針です。

防災の未来を考える


フェーズ・シートの売上の一部は、日本赤十字社に寄付され、防災・減災活動に役立てられる予定です。商品を通じて、防災意識を高め、実際の災害時に役立てることを目指します。防災訓練などにも活用していただき、地域の防災力強化に寄与できるよう努めてまいります。デザインに携わった十色恵理氏も、阪神・淡路大震災の経験から、災害時に役立つ商品の重要性を実感しており、より良い商品作りを共に進めています。

「フェーズ・シート」は、日常から備えを意識できるアイテムとして、今後ますますの普及が期待される商品です。火災、震災、その他の危険にも素早く対応できる力を持つ「フェーズ・シート」を、あなたの生活にも取り入れてみませんか?

会社情報

会社名
株式会社spoon
住所
福岡県北九州市小倉北区浅野1-1-1ビエラ小倉1階DISCOVERY-130
電話番号
093-342-7070

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。