AIの力で大学生の学びをより魅力的に
株式会社ベネッセi-キャリアが提供する「GPS-Academic」は、大学生向けのオンラインテストサービスとして多くの学生に利用されています。このプラットフォームは、学生が社会で成功するために必要な「思考力」「姿勢・態度」「経験」といった能力を可視化することを目的としています。今般、同社はこのテストにAI自動採点システムを導入することを発表し、2026年度版からは受験結果を即日返却することを実現することになりました。
AI導入の背景
大学生の「汎用的スキル」への関心が高まる中、ベネッセi-キャリアは企業と大学からのニーズに応えるため、テストの質と受験生の利便性を向上させることを目指しています。特に、思考力や問題解決力は、学生が卒業後に直面する課題の中でも特に重要視されており、これに対するギャップが存在することも調査から明らかになっています。
AI自動採点システムの導入により、テスト結果の返却までの待ち時間が1〜2か月から即日へと短縮され、学生は新鮮な記憶の中で自己の振り返りができるようになります。このシステムは、テストの条件や出題形式を変更することなく、従来の採点品質を維持しつつ、迅速な採点を実現します。
テストの特性
「GPS-Academic」は、選択式だけでなく記述・論述式問題も含まれ、学生の論理的思考や視野の広さを多面的に測ることができます。出題される問題は、実生活に即したテーマが多く、受検後には振り返りを行うことで学びのサイクル(PDCA)を回すことを支援します。これにより、学生は自らの強みや弱みを客観的に把握し、今後の学習に活かすことができます。
このテストは、2024年度には215の大学で28万人超が利用する見込みとなっており、その認知度と信頼性は高まる一方です。
社会的意義
AIによる採点の即日返却は、学生にとって学びの動機付けや成長のきっかけとなるでしょう。特に、自身の思考力を実際に測定し、それに基づいて自己改善を実現する場を提供することが、社会に出た際に役立つスキルの習得につながることが期待されます。
株式会社ベネッセi-キャリアは、学生の「汎用的スキル」の育成を積極的に支援し、提供するテストの価値向上に尽力していく考えです。
まとめ
今後の教育現場でAIが果たす役割はますます大きくなるでしょう。ベネッセi-キャリアが導入したAI自動採点システムにより、「GPS-Academic」はその一環として、効率的かつ効果的な学びの場を提供し続けます。これにより、学生自身がより主体的に学びに向き合い、卒業後の社会においても有意義な経験を積むことができるでしょう。
詳細は
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