ジュエリーブランド「4℃」の不正対策強化
ジュエリーブランド「4℃」が、クレジットカード不正利用対策の強化を図るため、不正検知サービス「O-PLUX」を導入した。この取り組みにより、同ブランドの公式オンラインショップにおける決済承認率が10%も向上し、安全なネット通販環境が実現された。
導入の背景
「4℃」は、高価なジュエリーを扱うECサイトを運営しており、以前から不正利用のリスクが高い状況にあった。特に、近年は不正注文が増加し、月に5〜6件発生するケースも見られ、顧客からの「カード決済できない」という問い合わせが急増していた。これにより、顧客体験が大きく損なわれるという事態も発生していた。
ギガビットセキュア(本人認証)を導入したものの、多くのケースでカード会社の判断により決済が否認されることが多く、特に単価が10万円以上の高額商品を扱うため、少数でも大きな被害が発生する可能性があった。そこで「O-PLUX」の導入が決定された。
導入の決め手と効果
1. 日本独自の商習慣に対応
「O-PLUX」の導入により、日本固有の不正判定ロジックを活用できる点が強みとなった。具体的には、住所表記や姓名のルールに即した運用が可能なことに加え、独自の外部情報を活用することで、サイトに最適な不正検知を行えるようになった。
2. 不正利用の完全防止
導入前は月に複数件存在した不正注文が、導入後はゼロとなり、顧客からの問い合わせも減少した。このことで、顧客体験が格段に向上している。
3. 決済承認率の向上
特定のカード会社の決済承認率が、導入後10%改善され、高額商品の取引が通りやすくなった。これによって、機会損失を減少させ、売上向上にもつながっている。
将来的な展望
株式会社エフ・ディ・シィ・プロダクツの西川部長は、「O-PLUX」の導入によって不正対策が強化され、顧客ロイヤリティを向上させる新たな施策も検討している。特に、リピート購入の顧客に対しては、より柔軟な認証方法を採用する計画だ。安全かつ利用しやすい環境作りを最優先としている彼らの取り組みは、EC市場における新たなスタンダードを築くことが期待されている。
不正検知サービス「O-PLUX」の概要
「O-PLUX」は、ECサイトにおける不正ログインや不正注文をリアルタイムで検知し、安全なネット環境の構築を支えるサービスだ。多様なデータを駆使し、高精度での不正検知を実現。導入は簡単で、コストも月額3万円から利用でき、ニーズに応じた運用が可能。
企業情報
「4℃」と「O-PLUX」を提供するかっこ株式会社は、国内での不正検知サービスにおいて導入実績がNo.1。これからも、オンラインビジネスの安全性向上に貢献するため、さらなる技術革新とサービス提供に努めていくことだろう。
この成功事例は、今後のECサイトにおける不正対策の重要性を改めて気づかせてくれるものである。ぜひ、安全で安心なショッピングを楽しんでほしい。