Plus Wがパキスタンで高度IT人材育成プログラムを展開し成功を収める

Plus Wが導くパキスタンのIT人材の未来

Plus W株式会社は昨年、経済産業省の支援を受けてパキスタンでITと日本語教育プログラムを開始しました。この取り組みは、パキスタンにおける高度IT人材の育成を目的としており、NPO法人CIRCLEと協力を続けています。6月末には28名の卒業生を輩出し、そのうちの3名は既にPlus Wでのインターンを経て、2024年7月からは開発スタッフとして日本企業の案件に関わることが決定しています。

IT人材不足への取り組み

昨今、ビジネスのデジタル化（DX化）が求められる中で、IT人材不足が深刻化しています。この問題を解決するために、外国籍の人材を活用する流れは避けて通れません。Plus Wは、設立以来、IT教育が盛んなパキスタンとの交流を経て、この課題に対する取り組みを強化してきました。

特に注目すべきは、CIRCLEとの協力です。CIRCLEはビル&メリンダ・ゲイツ財団などからの支援を受け、IT技術を通じた女性の社会進出を推進するNPO法人です。今回は、理系学生を対象にした講座を開設しました。プログラムでは、参加者たちは日本のIT開発に関する知識を習得し、就業機会の拡大に向けたスキルを磨きました。

卒業セレモニーの様子

6月26日、パキスタンで卒業セレモニーが行われ、参加者たちの成果が祝われました。今後日本でのキャリア形成に向けたステップを踏み出す彼らを見守る立場として、CIRCLEのSadaffe氏やJETROの山口所長も参加し、励ましの言葉を送りました。卒業者28名の内訳は、受講者82名に対し良好な成果となっており、その中でも特に日本での就労に対する興味が高いことが伺えました。

一方で、3名の卒業生は大学在学中からPlus Wでインターンシップを体験し、その成果を実務にも生かしています。彼らは日本の大手企業の開発案件に参画する予定であり、このプログラムで学んだスキルを確かなものにしていくでしょう。

参加者の声

卒業生の一人、Taimoorさんは「このプログラムは、私のキャリア形成において非常に重要な役割を果たしました。主要なIT技術について深く学ぶことができ、日本で働くという目標に一歩近づけました。」とコメントしています。彼のような意欲的な若者が日本のIT市場で活躍することは、双方にとって大変価値のあることです。

今後の展望

Plus Wは今後もCIRCLEとのコラボレーションを続け、より多くの人材を日本企業に繋げる取り組みを進める予定です。また、卒業生のキャリア支援も強化し、彼らが実際に働く場で成功を収めるためのサポートを行っていく考えです。これは、パキスタンだけでなく、日本のIT業界にとっても大変有意義な流れを生み出すことでしょう。

日本の少子高齢化が進む中、高度なIT人材の重要性がますます増す現状で、Plus Wの取り組みは大きな期待が寄せられています。今後の展開に目が離せません。