NECがArchibusを導入し、総務DXを加速
NECは、社内の総務領域でのデジタルトランスフォーメーション(DX)を進めるため、アメリカのEptura Inc.が提供した統合型ワークプレイス管理システム「Archibus(アーキバス)」を導入しました。このシステムの本格稼働は2024年12月に予定されており、NECはこの取り組みを通じて総務DXを強化し、ファシリティマネジメントの最適化を図ります。
Archibusは、ワークプレイス管理やファシリティマネジメントに必要な各種データを集約し、一元管理できるため、経営戦略の立案や意思決定を支えるための貴重なツールとなります。具体的には、「不動産ポートフォリオ」や「設備資産管理」といった機能を利用し、効率的な「プロジェクト管理」や「スペース管理」、さらに「保全作業管理」を実施できるようになります。これにより、土地や建物、設備などの資産に関連するすべての情報が可視化され、業務の効率化が期待されています。
Archibusの導入背景と目的
NECは「2025中期経営計画」において、DXを企業の中心に据え、社内DXの実現に向けた取り組みを加速させています。Archibusの導入は、その一環です。総務部門が抱える複雑な不動産情報を可視化し、デジタルデータとして整理することで、分析にかかる時間を短縮できるとされています。また、専門職が行っていた不動産管理業務のスムーズな継承や新たな人材の育成が可能になる点も期待されています。
将来的には、不動産データを分析し、ポートフォリオにかかるコストの適正化や、無駄なスペースの最適化を目指しています。この取り組みによって、一般的に人件費に次いで大きな支出とされる不動産関連のコストを、約10%程度削減することを目指しています。
ビジネスパートナーとの連携
NECは、Eptura Inc.および同システムの日本の正規リセラーである株式会社アイスクウェアドと販売パートナー契約を締結しています。この連携を通じて、日本国内でのArchibusの販売を行い、導入と運用のサポートを強化する方針です。NECは、顧客のファシリティマネジメントにおけるDX推進を全面的に支援し、社内での実践を通じて社会価値の創造に貢献していきます。
展示会への出展
NECは、Archibusを「バックオフィスDXPO大阪’25」に出展する予定です。この展示会は、2025年3月11日から12日までインテックス大阪で開催され、業界の多くの関係者が集まる場となります。ここでの展示を通じて、NECはArchibusの特長や導入事例を広く紹介し、さらなる関心を呼び起こすことを目指しています。
お問い合わせ
具体的な本製品に関するお問い合わせは、NECのビジネスアプリケーションサービス統括部までお寄せください。連絡先は以下の通りです。
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