オーデマ ピゲ、最新技術で時計設定を革新
スイスの高級時計ブランド、オーデマ ピゲがドバイウォッチウィークで新たな技術を発表しました。
この革新は、パーペチュアルカレンダーウォッチのための自動設定デバイスを通じて実現されます。このデバイスは、実績あるブランドがル・ブラッシュで培われた職人技をもとに、最新のロボティクスとAI技術を融合させたものです。
時計設定の新たな幕開け
オーデマ ピゲは、ドバイ未来財団(DFF)との2年間のパートナーシップを経て、41mmのパーペチュアルカレンダーウォッチを自動で調整し巻き上げる新しいウォッチボックスを発表しました。このプロジェクトは、Dubai Future Labsとの共同開発によるもので、異なる分野の知識が集まり、革新が時計業界に新たな可能性をもたらしています。
この設定デバイスは、機械工学やコンピューティング、AI技術を組み合わせて設計されており、ユーザーにとって極めてシンプルな操作で使用できます。時計をボックスに入れ、蓋を閉じると、自動で設定プロセスが始まります。約5分後には、カレンダー表示が識別され、必要に応じて修正が行われます。
技術の調和
この自動設定が可能になるのは、複数の技術がハーモニーを奏でているからです。まず、機械式モジュールが人の手の精密さを再現し、全ての調整作業を行います。これにより、安全性と正確性が確保されます。また、電子モジュールは、機械部分とコンピュータビジョンシステムを連携させています。このコンパクトな設計は、限られたスペースで効率的なデータ管理を行いながらも、製品のエレガンスを損なわないよう工夫されています。
さらに、視覚モジュールが時計のダイヤルと針の位置を認識します。AIの機械学習アルゴリズムは、リアルタイムでこの情報を解析し、時計ごとの特性に適応することで、個別の調整を行うことができます。専用ソフトウェアが全体のオペレーションを管理し、カメラから取得したデータを基に機械モジュールの制御を行います。
高品位なコラボレーション
このプロジェクトでは、オーデマ ピゲが時計製作における専門知識とビジョンを提供し、ドバイ フューチャー ラボが技術的な設計と統合を主導しています。両者の緊密な連携により、伝統的な時計製造の基準を保ちながらも、革新的なアプローチを実現しています。
新たなスタンダードを目指して
この設定ボックスは、パーペチュアルカレンダーの自動設定とムーブメント巻き上げを行います。ソフトタッチな側面とポリッシュメタルのボタンが特徴的で、エレガントな外観を持つこのデバイスは、全長20cm、全幅12cm、全高15cm、重さ約2kgと、コンパクトながらも高機能です。
オーデマ ピゲの伝統
オーデマ ピゲは1875年に設立され、今も創業者の一族によって運営されている最も歴史ある時計ブランドです。その職人たちは、型破りなトレンドを生み出し続け、デザインと技術の粋を極めた時計を制作しています。
同ブランドは、新たな地平を目指し続け、革新的な作品を世に送り出していくことでしょう。
この革新的な設定デバイスも、その一環として、時計業界に新たな影響を与えることが期待されています。