石破内閣の支持状況と期待される大臣
2024年10月1日、自民党総裁の石破茂氏が新たに第102代内閣総理大臣に就任し、石破内閣が発足しました。この新内閣に対する国民の期待や評価を探るため、紀尾井町戦略研究所株式会社(KSI)が行った全国規模の調査結果が発表されました。
調査は18歳以上の男女1,000人を対象に、10月1日から2日にかけて実施。結果として、石破内閣を支持するという回答は24.6%、不支持は34.2%、そして「わからない」との回答は41.2%という結果が出ました。支持する理由としては、自民党支持層では約5割の支持が集まった一方、無党派層の支持は低く、わずか1割台半ばとなっています。
期待される大臣は誰か?
調査では、期待できる大臣や自民党の役員についても複数回答形式で尋ねました。期待の大臣では、石破茂首相が41.8%、林芳正官房長官が21.4%、中谷元防衛相が16.2%の支持を得ています。また、自民党の役員については、石破総裁が37.9%、菅義偉副総裁が26.9%、小泉進次郎選対委員長が16.9%でした。
期待できないという回答も重要なデータです。期待されない大臣として、最も高い支持を得たのは三原じゅん子こども政策担当相で51.0%、続いて石破首相が33.8%、村上誠一郎総務相が17.5%でした。自民党役員の期待できない人選では、麻生太郎最高顧問が50.8%と高い数字を記録しています。
野党との関係性
次期衆院選に向けては、立憲民主党と維新の会が逆転する形となったことが注目されています。票を投じたい政党のランキングでは、自民党が13.9%、立憲が10.1%、維新6.6%、国民5.0%と続き、立憲と維新の順位が入れ替わりました。特に立憲党においては期待する声が34.2%、期待しない声が34.9%と拮抗している状況です。
衆院選において重視する政策では、物価高対策が66.3%と最も回答を集め、続いて景気や雇用が54.6%、社会保障が37.0%という結果に。これらのデータは、今後の政治情勢に大きな影響を及ぼすことでしょう。
合意形成が求められる中で
次期衆院選の結果については、与野党拮抗を望むとの声が35.2%、現在の連立与党による過半数維持が21.4%、野党が過半数を獲得するとの期待は18.8%と、様々な意見が寄せられています。不支持層では、与野党拮抗を望む動きが優勢で、政党支持率は自民党16.0%、立憲6.2%、維新6.0%といった結果でした。
この調査結果は、国民の声が今後の政治に対してどのように反映されるのかを示す重要な指標といえます。国民の期待に応えるため、政治家たちはより良い政策形成を目指して活動することが求められています。