トライアンフが人命救助を支援するオークションに参加
トライアンフ・モーターサイクルズが再び注目を集める機会を得ました。6代目ジェームズ・ボンドとして知られるダニエル・クレイグが、英国王立人命救助協会(RNLI)の支援のために自身の所有する特別なバイクをオークションに出品したのです。このオークションで落札されたのは、映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』に登場したトライアンフのScrambler 1200とTiger 900をモチーフにした2台のBond Edition。結果は驚くべきもので、両車両はなんと過去最高額の6万ポンド(約1,230万円)で落札されました。
オークションの詳細と成果
オークションは10月13日、Bonhams|Cars Motorcyclesによって行われました。最初に落札されたのは、シリアルナンバー003/250のScrambler 1200で、28,000ポンド(約555万円)での落札でした。そして、シリアルナンバー001/250を持つTiger 900は32,000ポンド(約634万円)での落札となり、合計で6万ポンドを超える記録的な金額を達成しました。この全額は、RNLIに寄付されることが決定しています。
このオークションには、ボンドのスタントコーディネーターであるリー・モリソンと、007のスタントダブルポール・エドモンドソンが参加し、トライアンフでのライディング体験も提供されました。この特別なライディング体験は、単にオークションでの落札代金だけでなく、参加者にとっても貴重な体験となりました。
ダニエル・クレイグとトライアンフの思い
ダニエル・クレイグは、「ホイレイクのRNLIの基地の近くで育った」とし、RNLIが自身の人生においていかに重要であったかを振り返りました。「オークションが成功したことを嬉しく思います。この寄付金がRNLIの活動に貢献することを願っています」と語っています。
トライアンフ・モーターサイクルズのCEO、ニック・ブロアーも「2台のBond EditionがRNLIの200周年を支援できることは誇りです。トライアンフの歴史を象徴する素晴らしいバイクで、落札者にとって特別な体験を提供したい」と期待を寄せました。
RNLIについて
RNLI(Royal National Lifeboat Institution)は、1824年の設立以来、200年以上にわたり海難救助を行ってきました。これまでに146,277人の命が救われており、RNLIは英国とアイルランドで24時間体制の救命ボートサービスを運営しています。ボランティアが活動の95%を支え、資金は一般市民からの寄付に依存しています。ダニエル・クレイグはRNLIの生涯の支援者であり、彼自身も救命艇の操縦士になることを訴えたことがあります。
Bonhams|Cars Motorcyclesの役割
Bonhams|Cars Motorcyclesは、特別なコレクターアイテムのオークションを専門にしており、その実績としては、ロットの94%で売却率を達成しています。また、オークションハウスの一員として、トライアンフ・モーターサイクルズとRNLIを支援するプロジェクトに関わることができ、光栄に思っています。今回のオークションが成功したことで、RNLIの活動がさらに広がることを期待します。
トライアンフのBond Editionは、ただのバイクでなく、慈善事業への重要な貢献を果たすシンボルとなりました。
トライアンフ・モーターサイクルズについて
トライアンフは、1902年に設立され、2022年には120周年を迎えました。英国レスターシャー州ヒンクレーを拠点に、本物のデザイン、個性、性能を完璧に融合させたバイクを製造し続けており、その製品は世界中で評価されています。2024年には825以上のディーラーを展開し、さらに多くの人々に愛され続けています。