ATOMicaと大阪ガスが資本提携を開始
株式会社ATOMicaと大阪ガス株式会社は、資本提携に関する契約を結びました。この提携を通じて、ATOMicaが進めているソーシャルコワーキング事業に、大阪ガスの地域ネットワークや専門的なノウハウを活用することで、大きなシナジーを創出し、地域共生社会の実現に向けた取り組みをより迅速かつ大規模に推進していきます。
ソーシャルコワーキング®とは
ソーシャルコワーキングは、ただのコワーキングスペースにとどまらない新しい形のコミュニティ作りを目指す事業です。出会いや交流を持続的に生み出し、仲間の形成を支援することで、地域の活性化を進めています。ATOMicaは全国規模でこの活動を広げており、2024年7月時点で37のコワーキングスペースを展開しています。セミナーやイベントを通じて、地域企業や学校との繋がりを大切にし、コミュニティの増加に貢献しています。
大阪ガスとの提携の意義
大阪ガスは中期経営計画2026において「地域共生社会の共創」を掲げており、地域のエネルギーインフラ企業としてさまざまな取り組みを行っています。例として、エネルギー環境教育や防災教育、地域自治体と連携した低・脱炭素な街づくりを進めており、リアルとデジタルの連携による地域貢献活動にも注力しています。この提携により、ATOMicaの持つコミュニティ形成ノウハウと、Daigasグループの地域に根差したネットワークや専門知識を掛け合わせることで、新たな価値の創造を目指します。
具体的な取り組み内容
この資本提携に基づく具体的な取り組みとして、以下の3つのプロジェクトが挙げられます。
1.
コワーキング拠点の開設
ATOMicaは、大阪ガスの保有不動産を利用して、共同で新しいコワーキングスペースを開設する予定です。これにより、地域の人々が集まる新しい場を提供し、さまざまな交流やコラボレーションを促進します。
2.
探究学習プログラムの開発
大阪ガスのカーボンニュートラルやエネルギーに関する専門知識を生かし、地域の学校を対象とした探究学習プログラムを共同で構築します。生徒たちは環境問題やエネルギーに関する知識を深める機会を得ることで、地域の未来を考える力を身に付けることができます。
3.
コミュニティ形成ソリューションの提供
大阪ガスが築いてきたネットワークを活用し、自治体や大学と連携したコミュニティ形成のソリューションを提供します。ATOMicaのソーシャルコワーキングの特性を活かした運営パッケージを提案し、地域社会の一員としての連携を強化します。
代表者のメッセージ
ATOMicaの代表取締役Co-CEOである南原氏は、この提携を通じてより多くの人々の「愿い」に寄り添い、地域に貢献したいと考えています。一方、大阪ガスの藤原社長も、この新しい関係が地域社会のサステナブルな発展に寄与することを期待しています。
会社情報
ATOMica
- - 設立:2019年4月5日
- - 所在地:宮崎県宮崎市
- - 事業概要:ソーシャルコワーキングの企画・運営
大阪ガス
- - 設立:1897年4月10日
- - 所在地:大阪府大阪市
- - 事業概要:ガスの製造・販売、電力の発電・販売
このように、ATOMicaと大阪ガスの資本提携は、地域社会の未来をより明るくするための重要な第一歩となることでしょう。