2027年卒エンジニア志望者のAI利用実態
このたび、レバテック株式会社が実施した調査によって、2027年卒業予定のエンジニア志望学生のAI(人工知能)利用状況について明らかになりました。調査対象は144名で、主にエンジニア職を希望する大学生や大学院生です。
AI利用率、前年から大幅増加
調査結果によれば、エンジニア志望学生の約70.8%が就職活動においてAIを利用していると回答しました。これは前年の調査での47.2%から20ポイント以上の増加を示しており、AIの利用が急速に普及していることを示しています。特に注目すべきは、AIが単なる効率化を目的としたツールに留まらず、技術の敷居が下がったことで多くの学生が応用しているという点です。最も多い使用目的はエントリーシートの作成・添削で71.6%、次に自己分析や思考の整理(57.8%)、企業研究(38.2%)と続きます。
利用理由に関しては、「対話を通して自分の価値観を深掘りできるから(38.2%)」や「質の高い応募書類を作成できるから(35.3%)」が挙げられ、自身のキャリアを見つめ直すツールとしてAIが重視されるようになっています。
AIの業務利用、志望企業に影響
さらに、約44%の学生が「業務でのAI利用が許可されている企業」に対して志望度が上がると回答しました。「大幅に上がる」との回答が16.7%、また「少し上がる」という回答が27.1%で、特に「業務効率化がワークライフバランスの改善をもたらす」との見解が50.8%の学生に支持されています。このように、企業の技術活用姿勢が今後の就職活動の重要な選定基準になっていることがわかります。
AI進化による不安も
しかしながら、AIの進化による職業の代替に不安を感じている学生も多いことが明らかになりました。約半数の学生が「非常に不安」もしくは「やや不安」と回答し、この結果はAIの進化が職業選択やキャリア観に影響を及ぼしていることを示しています。実際、約60%の学生がAIの進化が自身の職種選択に影響を与えたと認識しています。
人材確保の新たな視点
レバテックの執行役社長である泉澤氏は、これらの調査結果を受けて、「AIを作業の効率化にとどまらず、学生が自らのキャリアに向き合うための思考ツールとして利用していることが見て取れる」とコメントしています。また、「今後、新卒エンジニア採用を行う企業は、AIをどのように業務に組み込み、人間がどのような高付加価値な仕事に注力できるかを示すことが求められる」との見解を示しました。
まとめ
この調査結果は、AIの利用がただの一過性の現象ではなく、エンジニア志望学生の就職活動に根付いた文化になりつつあることを示すものであり、企業もその方向性を見極めなければならない時期が来ているといえます。エンジニア志望の学生たちがより良い職場環境を求め続ける中、未来のIT業界がどのように変化していくのか、非常に興味深いところです。