ジャパニーズウイスキー、山崎の魅力を探る
歌舞伎俳優・尾上松也がジャパニーズウイスキーの聖地であるサントリー山崎蒸溜所を訪れ、その深い歴史と製法に迫ります。ウイスキーの風味はテロワールによって形成されることが多く、山崎の地は特にその影響を色濃く受けています。霧深い里と名水が豊富な地域は、日本のウイスキー文化を育んできました。
サントリー山崎蒸溜所の歴史
サントリーの創業者、鳥井信治郎は、日本初の本格的なモルトウイスキー蒸溜所を設立しました。この歴史的な場所では、長い年月をかけて培われた技術と伝統が息づいており、今でも職人たちによって高品質な原酒が作られています。尾上松也は、山崎蒸溜所の内部を見学し、仕込みから熟成に至るまでの繊細なプロセスを体感しました。
特に印象に残ったのは、ブレンダーの役割です。山崎蒸溜所では多様な原酒が作られ、それらを組み合わせて理想のバランスを追求するのがブレンダーの仕事。チーフブレンダーの福與伸二さんは、味の設計図を描くために日々のテイスティングを行い、微細な違いを見逃さないこだわりを持っています。様々な樽を使い分け、個性豊かなウイスキーを育むその技は、まさに芸術の域に達しています。
世界での受賞歴
さらに今年、山崎はロンドンで行われた世界的な酒類コンペティション「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)」で「山崎18年」が最高賞を受賞しました。これは「山崎」ブランドにとって3年連続の快挙であり、ジャパニーズウイスキーの世界的な評価が高まっていることを示しています。松也はこの受賞をとても嬉しく思いながら、「山崎」の持つ深い魅力を再確認したことを語ります。
ブレンダー室の特別な体験
松也が特に感銘を受けたのは、普段は立ち入ることができないブレンダー室での体験です。ここでは100種類以上の樽で熟成された原酒が日々ブレンドされています。その工程を間近で見ながら、福與さんから直接説明を受けることで、ウイスキー作りにかける情熱や技術の奥深さを理解しました。
地元の自然と人々の技
尾上松也は、山崎蒸溜所の魅力を語る中で、豊かな自然が生み出した恵みだけでなく、そこにかける作り手の思いも強調しました。「ウイスキーはただの飲み物ではなく、製造過程に関わる全ての人々の情熱が詰まっている」と彼は力説します。お酒の美味しさや質が年齢と共に変わる中で、山崎の特別さを感じるようになった松也は、受賞した「山崎18年」をシンプルに楽しみたいと考えています。
まとめ
尾上松也の目を通して見る山崎蒸溜所とそのウイスキー製造の過程は、日本の風土と歴史、そして人々の努力の結晶です。その一杯には、ウイスキー文化の創造と発展の物語が込められており、今後も国内外で愛され続けることでしょう。この魅力的なジャパニーズウイスキーの世界に、ぜひ足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。