資金調達支援を新たな形で提供する『Series AZX』の登場
日本のスタートアップ支援を目的としたAZX Professionals Groupが、新しいプログラム『Series AZX』を2024年9月24日から開始する。このプログラムでは、資金調達を目指す起業家に対し、ヴェンチャーキャピタル(VC)への無償紹介を行うことが特徴だ。特に、事業の初期段階にあるシード期の企業にとって、資金調達は非常に重要な課題であり、その過程で生じるさまざまなハードルを軽減することが求められている。
背景と目的
起業家が投資家に出会うまでには、多くの準備や手間が伴う。事業計画の策定や資本政策の検討、さらには紹介をお願いする相手や、成功事例を参考にするネット検索、イベントへの参加など、非常に膨大な労力が必要となる。その中で、信頼できる相手を見つけることは難しいとされている。これまでの20年以上の経験を基にAZXはスタートアップ業界に深く関与しており、これを活かしてこのプログラムを生み出した。
『Series AZX』プログラムの特徴
1. 無償でのVC紹介
起業家は、まずAZXのウェブサイトからエントリーすることでプログラムに参加できる。エントリー後は簡易な審査が行われ、担当弁護士が設定される。この弁護士は起業家と面談し、事業内容の確認及び基本的なアドバイスを提供する。これによって、起業家はより良い形でVCに紹介されることが可能となる。
2. 簡易DDによる迅速な投資判断
『Series AZX』では、簡易DD(デューデリジェンス)が行われ、起業家のビジネスモデルや知的財産権について確認される。これにより、投資家は事業の信頼性を判断しやすくなり、投資検討の時間が短縮されると期待されている。
3. 中立的な立場でのアドバイス
AZXメンバーから直接得られるアドバイスは、中立的な視点からのものであり、起業家にとって必要な資本構成や初期的なビジネスモデルについての相談ができる。この中立的なサポートが、より確かな成長に繋がるだろう。
4. スムーズな契約締結サポート
投資が決まった際、契約締結に向けての法務サポートもAZXが一手に引き受ける。これにより、起業家は複雑な契約の手続きを容易に行うことができる。
AZXの信念と今後の展望
この新しい取り組みを推進している貝原弁護士は、これまでに法務・会計・税務・労務・特許といった複数の分野でスタートアップの成長をサポートしてきた。『Series AZX』の開始によって、企業と投資家の新たな架け橋を築き、スタートアップエコシステムのさらなる発展に寄与していくことを目指している。今後も多くの企業からのエントリーを期待している。
AZXが提供するこの取り組みは、起業家にとって資金調達の新たな選択肢となることでしょう。彼らはこの機会を通じて、成長し続けるスタートアップ環境での成功を追求できるに違いありません。
AZXについて
AZXは2001年に設立され、以来、スタートアップの支援を行ってきたプロフェッショナルファームです。これまでに6,000社以上をサポートし、160社以上のIPO達成を実現してきた。幅広い法務サービスを提供し、企業の可能性を最大限に引き出すことを使命としている。今後も『Series AZX』を通じて、さらに多くの起業家の支援を続けていく予定である。