新たな暮らしの提案、LIGNO ZEHが賃貸市場に登場

新たな賃貸住宅「LIGNO ZEH」登場

大東建託株式会社が2025年4月1日に販売を開始する新しい賃貸住宅「LIGNO ZEH（リグノゼッチ）」が、注目を集めています。これは、ZEHオリエンテッド基準を標準仕様とした鉄筋コンクリート(RC)造の4階建て賃貸住宅であり、同社にとって初めての試みとなります。この新たな住宅スタイルは、持続可能な住環境の実現に向けた大きな一歩を象徴しています。

ZEHとは？

ZEH（Net Zero Energy House）とは、再生可能エネルギーの活用が必須ではないものの、年間のエネルギー消費量を20％以上削減できる住宅のことです。持続可能な暮らしを実現するために、環境に配慮した住宅が求められる中、「LIGNO ZEH」は省エネ性能を追求するモデルとなっています。

LIGNO ZEHの設計理念

「LIGNO ZEH」は、特許を取得した独自の設計方法を採用しており、上下階で水廻りを反転させることで、限られた空間を有効活用することが可能です。この工夫により、高さ制限のある地域でも4階建て住宅を実現しています。これにより、賃貸住宅市場での選択肢が広がり、居住者に高い居住性を提供します。

住宅の詳細情報

この賃貸住宅は壁式鉄筋コンクリート造で、一般地域（北海道、多雪地域、沖縄県を除く）での販売が予定されています。住戸は1LDKの間取りとなっており、都市部において限られたスペースを有効に活用できる設計になっています。初年度の販売目標は20棟とされており、多くの期待が寄せられています。

大東建託の取り組み

大東建託は、2021年11月から木造賃貸住宅におけるZEH標準仕様化を進めており、「LIGNO ZEH」の販売開始により、鉄骨造、木造、そして今回のRC造といった多様な構造タイプにおいてもZEH基準を満たした住宅の供給が可能となります。また、これらの取り組みを通じて、賃貸住宅市場での低炭素社会の実現にも寄与するとしています。