IASとGood-Loopが手を結ぶ新たな未来
2025年9月17日、Integral Ad Science(IAS)はグローバルなメディア計測と最適化を行うプラットフォームとして、環境負荷の削減を目指す企業Good-Loopとの提携を発表しました。この取り組みは、デジタル広告市場における脱炭素化の進展を加速するものです。
カンヌでの「グローバル・メディア・サステナビリティ・フレームワーク 1.2(GMSF)」の発表に続き、IASは広告主がオンラインの広告インプレッションに関する炭素排出量を直接測定できる機能を新たに導入しました。このサービスは追加費用なしで利用可能で、全世界のIAS顧客に提供されます。特に最近の炭素規制の強化を受けて、広告主が持つべきサステナビリティ目標に対する意識が高まっています。
この新しい機能は、ビューアビリティやアドフラウド、ブランドセーフティなどのメディアクオリティ指標の一環として、広告主が環境負荷を測定・削減できる手助けをします。その結果、広告は「適切な環境」で「実際の人」に届けられることが求められ、透明性のある責任ある成果追求が可能となります。
Good-Loopの重要な役割
Good-Loopは、気候変動に配慮した広告を提供する責任ある企業として認定されています。過去3年にわたってIASのプラットフォームでの排出量測定を担当してきた同社は、業界標準の策定に貢献しています。Good-Loop創業者のエイミー・ウィリアムズ氏は、「メディアバイイングの環境への影響が明確になった今、その情報を業界全体に浸透させ、良い方向へ変革を促進する時が来た」と語ります。
これに対し、IASのCEO、リサ・アッツシュナイダー氏は、「持続可能な広告に対する約束は、効果的な説明責任と高い透明性が不可欠である」と強調します。透明性あるデータに基づく意志決定が、広告業界全体の有意義な変化を促進すると彼女は考えています。
環境サステナビリティの必要性
最近、Ad Net Zeroのグローバル・メディア・サステナビリティ・ディレクターであるアンソニー・ファルコ氏も、この二社の取り組みに賛同し、排出量データの重要性を指摘しました。「排出量計算の一貫性は急務であり、業界内での支持を喜ばしく思う」と彼は述べています。「測定されたものは管理される」という言葉が示す通り、データを前面に出し、持続的な行動変革につなげることが求められています。
IASとGood-Loopは、地球を守るための言葉以上の行動を重視しています。IASはデータを公開し、科学的根拠に基づく目標設定に関与しており、Good-Loopとともに公的に検証されたネットゼロ排出目標を設定しています。この目標は、1万社以上の企業と共に地球環境の保護に貢献する道のりです。
未来に向けた一歩
この新たな取り組みは、企業が気候変動にどう立ち向かうかを示す重要なステップです。デジタルメディアの質を保証する一方で、環境負荷の削減にも力を入れています。これからもIASとGood-Loopは、持続可能性のある広告の未来を築く責任ある姿勢を持って活動を続けていくことでしょう。