自動運転バス実証実験成功
2023-02-28 11:00:14

羽田空港とHICityを結ぶ自動運転バスの実証実験が成功!3ヶ月間の長期運行で安全性を確認

羽田空港とHICityを結ぶ自動運転バス、長期実証実験で成功を収める



東京の羽田空港とHICityを結ぶ自動運転バスの実証実験が、2023年1月5日から3月31日までの3ヶ月間にわたり実施され、大きな成功を収めました。鹿島とBOLDLY、そして羽田みらい開発株式会社などが共同で取り組んだこのプロジェクトでは、1日8便の運行を続け、延べ599便が無事故で運行されました。これは、将来的な自動運転バスの定常運行に向けた重要な一歩となります。

実証実験の概要と成果



今回の実証実験では、HICityと羽田空港第3ターミナル間を結ぶ、全長約3.9kmの公道ルートを自動運転バスが走行しました。運行時間は午前10時から午後4時30分(午後0時30分から午後1時30分を除く)で、事前予約制による無料運行を実施。最大時速20kmで、約15分の片道運行を行いました。

実験期間中、多くの利用者が自動運転バスを体験し、安全で快適な移動手段としての有効性を確認しました。この実験を通して得られたデータは、今後のサービス向上に役立てられます。特に、一般利用者による実証実験であり、リアルな利用状況を反映したデータを得られたことが大きな成果と言えるでしょう。

これまでの取り組みと今後の展望



HICityでは、2020年9月から敷地内において自動運転バスの定常運行を開始しており、これまでに5万8000人以上の利用実績を誇ります。今回の公道での実証実験は、それらの実績の上に積み重ねられたもの。2021年12月以降は、短期間の実証実験を4回実施し、その経験と技術を活かして今回の長期実験に臨みました。

鹿島とBOLDLYは、今回の実証実験の結果を踏まえ、サービスの向上と定常運行に向けた取り組みを加速させます。利便性の向上、さらなる安全性の確保、そしてHICityと羽田空港間のアクセス向上を目指し、羽田空港を利用する観光客にとってより便利な交通手段を提供することを目指します。

自動運転技術の進歩と社会への貢献



今回の実証実験は、日本の自動運転技術の進歩を示す好例と言えるでしょう。自動運転レベル4※1を目指す取り組みは、社会全体の利便性向上だけでなく、高齢化社会における交通手段の確保、環境問題への貢献など、多くの課題解決に繋がる可能性を秘めています。

※1 特定条件下における完全自動運転。特定条件下においてシステムが全ての運転タスクを実施

この実験の成功は、自動運転技術の実用化に向けた大きな一歩であり、今後の更なる発展に期待が高まります。HICityの公式Twitterアカウント(@abi_hicity)では、最新の運行状況などを発信しているので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

会社情報

会社名
鹿島建設株式会社
住所
東京都港区元赤坂1-3-1
電話番号

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