ヤマシタが株式会社モスを子会社化
静岡県島田市に本社を構える介護用品レンタルのリーダー、株式会社ヤマシタが、新たなステップを踏み出しました。同社は2024年11月29日付で、岡山県岡山市の株式会社モスの全株式を取得し、完全子会社とすることを発表しました。この動きは、ヤマシタのサービスを岡山の地域にも広げる重要な一歩となるでしょう。
ヤマシタの長期ビジョン
ヤマシタは、2030年までに850億円の売上を目指すという明確な長期ビジョンを掲げています。その実現に向けて、企業は「EX=社員の仕事のやりがい」と「CX=顧客の体験価値」を強化し、相互作用による好循環を創出していくとしています。また、出店数を70から120以上に拡大する計画も持っており、M&Aや新規出店の加速がその中心に位置します。
岡山県初の営業拠点
今回の株式会社モスの子会社化は、ヤマシタにとって岡山県初の営業拠点を持つこととなります。これにより、地域のお客様に対してヤマシタ独自の高品質な介護用品レンタルサービスを提供し、利用者の生活の質を向上させていく方針です。ヤマシタの理念「正しく生きる、豊かに生きる」が、岡山でも実現させる新たな場が提供されることになります。
引き続き新規出店を推進
ヤマシタは、今後3年間で約40店舗の新規出店を見込んでおり、新しいエリアへの進出を計画しています。この動きにより、福祉や介護に対してニーズが高まる中、より多くの地域に合わせたサービスを提供できるようになるでしょう。この過程において、顧客との双方向コミュニケーションを重視し、「正しく生きる、豊かに生きる」という理念を具体化していくことが重要です。
株式会社モスの概要
新たに子会社となった株式会社モスは、2007年に設立された会社で、福祉用具のレンタルや販売を行っています。所在地は岡山市中区藤原西町、代表は苔口勝則氏です。ヤマシタとの統合によって、同社のサービス力が強化され、岡山地域での競争力も向上することが期待されます。
ヤマシタの企業紹介
株式会社ヤマシタは、1963年に創業し、福祉用具のレンタル及び販売と共にリネンサプライ事業でも強固な地位を築いてきました。同社は従業員数2586人、2024年3月期の売上高303.8億円を誇ります。企業理念に基づき、DX(デジタルトランスフォーメーション)を駆使しながら、サービス内容の向上や新たな市場への挑戦を続けています。2050年には売上高1兆円を目指すという更なる目標を掲げており、未来に向けたビジョンはいよいよ明確になっています。
このように、ヤマシタのモス子会社化は介護業界における重要なニュースであり、今後の展開に大いに期待が寄せられています。