NEXTBLUE、スタートアップ支援の最前線へ
日本と欧州のスタートアップに対する投資と新たな市場への展開支援を行うNEXTBLUEが、1号ファンドを設立しました。2020年4月に設立計画を始動し、予定された30億円のファンドサイズのうち約半分を2021年2月末までに集めることに成功しました。現在、国内外の14社に対する投資も既に実施されています。
このファンドには、株式会社丸井グループ、株式会社Q’s Fix、株式会社ギフティといった著名な事業会社が出資しており、各社との事業連携を模索しています。NEXTBLUEのパートナー陣は、全員が海外での生活経験や広範なネットワークを持つため、海外で活躍する日本のスタートアップを育てたいという明確な目標を掲げています。
欧州市場への展望
NEXTBLUEは、欧州で築いた広範なネットワークを活かして、欧州における事業展開のサポートや投資家とのマッチングを推進していく方針です。さらに、欧州のスタートアップが持つ優れたサービスや商品を日本に取り入れることで、日本のスタートアップエコシステムを活性化させる狙いもあります。
出資者の一つである丸井グループの青木正久氏は、「郡さんの知見と、井上さん、ヴィンセントさんの強力なパートナーシップにより、海を越えた共創が実現できると確信しています。」と期待を寄せています。
NEXTBLUEのパートナーたち
- - 郡裕一氏は、一橋大学を卒業後、さまざまな企業で経験を積み、2010年に自身の会社を立ち上げました。特にスタートアップ支援に力を入れており、2017年にはVCを設立しています。
- - 井上加奈子氏は、慶應大学卒業後、大手法律事務所やコンサルティング会社を経て、スタートアップ支援に従事しています。彼女の多岐にわたる経験がNEXTBLUEに大きな価値をもたらすでしょう。
- - ヴィンセント・タン氏は、米国のコロンビア大学で法律を学んだ後、大手コンサルティング会社で活躍し、今年からNEXTBLUEへ参加しています。彼の法律の知識はファンドの運営においても重要な役割を果たすでしょう。
高い成長性を誇る投資先たち
NEXTBLUEが現在出資している企業には、多様なビジネスモデルを持つスタートアップが含まれています。中でも注目されるのは、普及が進むオーガニック生理用品を提供する会社や、AIを活用したスタートアップ同士のマッチングを行う企業などです。これらの企業は、日本市場においても高い成長性が期待されており、今後の業務展開が注目されています。
また、出資者からも意欲的なコメントが寄せられており、特にQ’s Fixの中村明宏氏は、「NEXTBLUEのスタートアップとのマッチングを通じて、今後も大いに期待しています。」と語っています。
終わりに
NEXTBLUEは、日本と欧州のスタートアップをつなぎ、新たなビジネスの創出を狙って取り組んでいます。海外での経験を生かし、日本企業がグローバルに成長する手助けをし、また福祉や社会課題に取り組むスタートアップを日本に招致することで、より良いサービスを日本国内に提供する計画です。が、日本市場の特性も考慮し、戦略的な投資を続けていくことが求められるでしょう。これからの成長に期待がかかります。