パッケージデザイン学生賞
2025-12-09 15:33:30

日本パッケージデザイン学生賞2025、華やかな贈賞式が文京で開催

日本パッケージデザイン学生賞2025 贈賞式



2025年11月26日、東京都文京区の文京シビック小ホールにて「日本パッケージデザイン学生賞2025」の贈賞式が盛況のうちに行われました。この賞は公益社団法人日本パッケージデザイン協会(JPDA)が主催し、若手デザイナーの発掘とその才能を広く知らしめることを目的として毎年開催されています。

今回の贈賞式では、全国から選ばれた27名の学生がその努力の成果を讃えられ、大賞、金賞、銀賞、銅賞、企業賞、そして審査員特別賞が授与されました。特に注目を集めたのは、大賞を受賞した専門学校桑沢デザイン研究所の陳楠楠さんによる「食べごろ動物園」という作品です。

陳楠楠さんの作品「食べごろ動物園」



陳さんの作品は、バナナの特徴的な熟成過程に着目してデザインされました。バナナが熟成進むにつれて現れるシュガースポット(茶色い斑点)は、まるで動物の模様のように変化します。この変化をパッケージデザインに取り入れ、消費者にとって食べ頃を容易に認識できるように工夫されています。非常にユニークな発想で、バナナの食べ頃を示すシールは、環境負荷を最小限に抑える材料を使用し、視覚的なインパクトも持つ非常に質の高い作品です。JPDAの信藤理事長も「フードロスを減らす効果も期待できる」とコメントを寄せました。

優秀な学生たちが選ばれる理由



入賞者には、多様な背景を持つ学生たちが名を連ねており、金賞には金沢美術工芸大学の近間莉咲子さんや、再び専門学校桑沢デザイン研究所の巌天媛さんなど、多才な若手デザイナーが輝いています。その卓越した創造性と独自性が評価され、JPDAの厳選された審査員によって選ばれました。大学や専門学校から集まった856点の応募作品の中からの受賞は、すべての参加者にとって大きな励みとなるでしょう。

日本パッケージデザイン学生賞の目的



日本パッケージデザイン学生賞は、「FUN」をテーマにした創造性豊かなパッケージデザインのアイデアを全国から募集し、その魅力を発見し伝えることを目的としています。このコンテストは、パッケージデザインが持つ多様な要素を反映し、デザインの可能性を広げるチャンスを学生たちに提供しています。特に、近年はSDGs(持続可能な開発目標)を意識したデザインへの関心が高まっており、環境に配慮した創意工夫が求められています。JPDAは、こうした新しい風を取り入れ、将来のデザイン界を担う才能たちを育てていくことが期待されています。

入賞作品の情報



全入賞作品はJPDAの学生賞公式サイトにて確認でき、入賞作品の画像は公式インスタグラムアカウントでも公開されています。これにより、参加した学生たちにとっての自信と、一般の方々へのアプローチとなることが期待されています。たくさんの作品を通じて、パッケージデザインの新たな可能性を感じることができる機会となるでしょう。

JPDAの今後の展望



JPDAは1960年から日本のパッケージデザイン文化の普及に尽力し、様々な活動を展開しています。今後もデザイナーの発掘をはじめ、国内外での交流を深めつつ、新たなパッケージデザインの魅力やその重要性を広めるために努力して参ります。これからの活動にも大いに期待が寄せられています。


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会社情報

会社名
公益社団法人日本パッケージデザイン協会
住所
東京都文京区本郷3-4-3ヒルズ884 6階
電話番号
03-3815-2723

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