福岡での特別トークイベント
2025年8月23日、福岡市のYUGEN Galleryにて、著名な写真家・蓮井幹生と喜多村みかが共演するスペシャルトークイベントが行われます。二人はそれぞれ異なるアプローチで写真の本質に迫り、参加者と共に深い対話を繰り広げます。
展覧会の概要
本イベントは、蓮井が開催する個展「十七の海の肖像」のオープニングに合わせて行われます。この展示では、2023年から2025年にかけて日本国内の原子力発電所をテーマにした作品が公開されます。特に注目されるのは、原発の位置する海を捉えた作品17点で、波や光の表情を通じて見えないリスクを静かに提示しています。
蓮井のアプローチ
蓮井は「ありのままを記録する」という信念を持ちながら、展示作品では人工的な痕跡を排除し、自然の美しさを追求しました。彼が取り上げるのは、目に見えない危険を抱えた海景。見る者に自然と人間の関係について考えさせる作品を通じて、思索の深淵を探る手助けをしています。
喜多村みかとの対談
初日のトークイベントには、喜多村みかを迎え、共に「写真の真実性と虚性」というテーマで対話を行います。喜多村は日常の瞬間を捉え、人間の気配を表現する作家であり、蓮井とは異なる視点を持っています。二人の対比は、記録したものと表現するものの違いを浮き彫りにし、参加者が思考を深める魅力的な機会となることでしょう。
写真の新たな価値観
この対談では、従来の「写真は真実を映す」という考え方と、デジタル加工によって生まれる虚構の間にあるさまざまな可能性についても議論されます。喜多村と蓮井は、互いの経験や葛藤を交えながら、可視と不可視の境界に潜む「真実」を多角的に探求します。
参加方法
トークイベントへの参加は無料ですが、事前の予約が必要です。参加希望者は、指定の予約受付フォームから申し込むことができます。また、展覧会の詳細についてはYUGEN Galleryの公式サイトを確認することができます。
ギャラリーの紹介
YUGEN Galleryは東京・南青山と福岡に拠点を持ち、日本の現代アートを広く紹介することを目的としたギャラリーです。美の新たなあり方を提案するため、さまざまなアーティストの作品を展示しています。福岡でのこの特別な時間を、ぜひお見逃しなく。