日立がインド・デリー首都圏での新プロジェクトに参画
株式会社日立製作所(以下、日立)は最近、インド・デリー首都圏に位置する高級複合施設「CRC The Flagship」に向けて、合計56台の昇降機を受注したことを発表しました。このプロジェクトには、日立ビルシステムや日立リフト インド社も参加しており、高速エレベーターやエスカレーターの導入が行われる予定です。
インドでの昇降機市場の成長
インドは世界第2位の昇降機新設市場であり、2023年度には年間67,000台を超える需要が見込まれています。日立は2008年に日立リフトインド社を設立し、インド市場への参入を果たしました。その後、ニューデリーやムンバイなどの主要都市でエレベーターの納入やメンテナンスを行い、着実に市場シェアを拡大しています。
「CRC The Flagship」の特色
「CRC The Flagship」は、総面積22万3,000㎡を誇り、4棟のタワーと商業施設から構成されています。オフィス、店舗、高級マンションに加え、コワーキングスペースや講堂、パターゴルフ場などの多様な施設を有し、全体の20%を緑地にしているのが特徴です。また、Indian Green Building Councilからプラチナ評価を受けており、環境に配慮したインフラが実現されています。
日立の提供する昇降機には、震災時の安全を考慮した「地震時管制運転システム」が組み込まれています。このシステムは、地震の揺れを感知してエレベーターを最寄りの階に停止させ、利用者が閉じ込められるのを防ぎます。これにより、安全で快適な移動が可能となります。
日立の戦略と今後の展望
日立は、インド国内での成長に向け、大規模なインフラプロジェクトへの参画を進めています。日立リフトインド社のマネージングダイレクター榊原雅也は、「本プロジェクトに参画できることを光栄に思います」と述べ、全ての利用者にとっての安全・安心・快適な移動の提供と、街の発展への貢献を強調しました。
また、日立製作所の理事、Bharat Kaushalは「インドのQoL向上への貢献を目指す」とコメント。これにより、日立の取組みがインドの経済発展に寄与することを確信しています。
結論
日立の新たなプロジェクトは、インド・デリー首都圏において安全で快適な移動手段を提供することを目指しています。今後も日立の活動がインドの社会や人々の生活改善に繋がることが期待されます。持続可能な社会を実現するための取り組みにも注目が集まっています。