Brincとママそらがコラボレーション
香港を拠点に全アジアで展開しているアクセラレーター「Brinc」と日本法人「Brinc Japan」が、株式会社ママそらと合同で「こどもと女性の起業支援」に向けた覚書を締結しました。この連携により、2025年に開催される大阪・関西万博において、子どもたちの起業家精神を育むイベントと女性起業家を支援するイベントが実施される予定です。
起業家精神の育成
大阪・関西万博では、世界の様々な課題をテーマにしたアプローチを通じて、子どもたちが意見を交わす機会を提供します。優れたアイデアを持つ子どもたちが、企業や金融機関の前でピッチを行い、そのアイデアを実現するための具体的な道筋をデザインするこのイベントは、子どもたちにとって貴重な経験となるでしょう。
女性の起業家支援に関しては、Brinc Japanがこれまでに培ったノウハウを生かし、ハンズオン型のプログラムを提供します。このプログラムを通じて、女性起業家が成長し、世界市場への道を拓く手助けを行います。特に、万博でのデモデイを通じて、これまでの活動成果を発表する機会も提供されます。
社会の現状と課題
日本ではアントレプレナーシップ教育の重要性が認識されつつあるものの、実際の起業環境は依然として厳しい状況にあります。調査によると、「新しいビジネスは魅力的な職業選択」と思う日本人はわずか20%程度にとどまるとされています。このような背景の中、Brinc Japanとママそらは、子どもと女性に起業という選択肢を提供し、多様性を促進する取り組みを進めています。
女性の社会進出についても多くの課題が残されており、特に起業家としての活動は依然として難しい状況です。出産や育児との両立が難しいと感じる多くの女性が、本来持っている優れたアイデアを実現することをためらっています。そのため、Brincとママそらがともに取り組むことには大きな意義があります。
協力のメッセージ
Brinc Japanの岡澤恭弥代表取締役は、ママそらの企業理念に強く共感し、今回の協業は日本経済の生産性向上に寄与できると確信しています。子どもたちに向けたアントレプレナーシップ教育を充実させることで、多くの新しい起業家を育成し、活力ある社会を築いていく考えを示しています。
一方、ママそらの奥田絵美代表取締役は、女性や子どもたちの起業家支援の可能性に期待を寄せており、その重要性を強調しています。彼女は、日本国内の起業家育成を促進する取り組みが、地域や社会に好循環をもたらすと信じています。
Brincとママそらの概要
Brincは、2014年の創業以来、多様な分野に特化したアクセラレーター・プログラムを展開しており、35ヶ国を超える起業家を支援しています。その活動を通じて、社会的な課題の解決に向けたゲームチェンジャーを育成しています。
一方、ママそらは2013年に設立され、子どもたちの夢を育むイベントや女性のキャリア支援に重点を置いています。彼女たちの連携は、社会的意義のある活動をいっぱいに広げ、地域に貢献する影響をもたらします。このように、Brincとママそらは、未来の多様な社会を築くための重要な基盤を構築していくことでしょう。