デニズ氏支援問題
2020-07-30 10:00:12
クルド人男性デニズ氏の国家賠償訴訟を支援するクラウドファンディングの取り組み
デニズ氏とその苦難
クルド人のデニズ氏は、トルコでの迫害から逃れるため、日本に渡ってきました。トルコでは、彼を含むクルド人が差別や拷問、場合によっては虐殺の標的にされている現実があり、彼は安全な未来を求めて日本に難民申請を行いました。しかし、日本の難民認定率は極めて低く、デニズ氏の申請も却下されてしまいます。彼は東日本入国管理センターに無期限収容されることになり、その劣悪な環境の中で彼の生活は一層厳しいものとなりました。
日本における難民制度の現状
日本は、難民申請者の虚偽申告の問題や厳しい審査基準から、他の先進国に比べて難民認定の件数が著しく少ない状況です。デニズ氏のケースも、無期限収容という切迫した状況の中で、彼が抗議運動をしている中で暴力的な制圧を受けました。国は、収容中の彼に対し不当な扱いをしているとし、現在、国家賠償訴訟を提起しています。提出された証拠映像がメディアで取り上げられたことで、彼の存在も広く知られることとなりました。
クラウドファンディングの展開
現在、裁判は新型コロナウイルスの影響で一時休止していますが、デニズ氏の状況を知ってもらうため、クラウドファンディングが立ち上がっています。500円からの少額の支援でも参加でき、寄付は手軽に行えるシステムが整っています。この取り組みは、収容施設内の状況を外部に伝えるための重要なステップとなります。
デニズ氏のインタビュー動画
このクラウドファンディングの一環として、デニズ氏のインタビュー動画も公開されています。動画では、彼がなぜ日本に来たのか、トルコでの生活、そして入管での過酷な状況について率直に語られています。特に印象的なのは、彼が「知らないところでひどい扱いがされている」ことへの憤りと、それを知っている私たちがどう行動すべきかを問いかけるメッセージです。
CALL4の取り組み
この事例を支援するCALL4は、司法や市民の資源を集めて課題解決を目指す公共訴訟のプラットフォームです。日本における入管制度の問題は、構造的な歪みとして際立っており、私たち市民がこの問題を意識し、行動することが求められています。デニズ氏の訴訟は、入管の閉鎖的な環境においてどのような人権侵害が行われているのかを法廷で扱うことになります。私たちが多くの人にこの問題を知ってもらい、より良い社会に向けた一歩を踏み出すことが必要です。
まとめ
デニズ氏のケースは、単なる一人の物語ではなく、私たちの社会の中で起きている問題の象徴です。このような状況を改善するために、私たちは知識を深め、行動する必要があります。クラウドファンディングを通じて、デニズ氏と彼の仲間たちに光を当て、今後の展開を見守っていきましょう。
会社情報
- 会社名
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認定特定非営利活動法人CALL4
- 住所
- 東京都新宿区神楽坂五丁目8番地恵比寿亭ビル402号室
- 電話番号
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