今冬注目の免疫対策と魚食の関係
近年、健康意識が高まる中で、『免疫力アップ』を意識する人々が増えています。特に2020年冬は、新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスの同時流行が懸念され、免疫力の重要性が再確認されています。このような状況において、特に魚に含まれる栄養素、DHAとEPAへの関心が高まっていることが、最近の調査結果によって明らかになりました。
1. 新型コロナとインフルエンザに対する意識
調査によると、今冬、新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスの同時流行を心配する人は約58.7%にのぼります。これに応じて、健康的な行動をとる人が増加し、具体的には「マスク・手洗いの徹底」や「バランスの良い食事」を心掛けている人が多数存在しています。
2. 免疫力への意識高まる
昨年と比較して、自身の免疫力を高めることへの意識が高まったと答えた人は53.1%にも達し、特に「青魚」の重要性が認識されています。DHA・EPAは、免疫機能をサポートすると言われており、その摂取が一因として考えられています。
3. 魚食の実態
普段の食事スタイルとして、肉を多く食べる人が多い中、魚を好む人は全体の13.7%と少数派。しかし、特に70代では魚派が増加し25.3%に達しています。また、魚の摂取方法としては、焼き魚や刺身が上位を占めており、手軽に料理できるスタイルが好まれています。
4. 魚食派の免疫力意識
魚食派は肉食派に比べて、免疫力アップへの意識が高く、具体的な行動に移す割合も33.3%です。これは、魚の持つ栄養的な特性が影響していると考えられています。食生活における免疫力アップ対策ができているのは57.7%の魚食派に対し、肉食派は43.5%に留まっています。
5. 健康的な食習慣と免疫機能
興味深いのは、昨年と比べて風邪・発熱の回数が減った人々には、魚を積極的に取り入れている傾向があることです。特にDHA・EPAの摂取を心掛けている人は、風邪を引きにくくなっていると言われています。
6. DHA・EPAを積極的に摂る理由
サントリーウエルネスの研究員によると、DHA・EPAは免疫機能にとって重要な栄養素であり、炎症を抑える働きも持っています。この冬は、魚を食べることで健康的な免疫機能を維持する習慣を築くことが大切です。
昨今、健康的な生活を送るためには、バランスの良い食事をすることが何よりも重要です。特に、DHA・EPAを含む青魚を積極的に食卓に取り入れ、免疫力を高める対策を講じていきましょう。
この調査は、主に関東や関西の900名を対象に実施され、10月に行われました。ワクチンや医療の進展も重要ですが、日常の食生活が健康を左右する要素であることを再認識させられます。