20代の投資家事情
2018-12-07 12:19:22

日本株式市場のトレンドと20代投資家の意識調査結果

平成最後の漢字は「乱」〜日本株式市場の現状と若者投資家の傾向



スパークス・アセット・マネジメントが発表した調査結果によると、2018年の日本株式市場を象徴する今年の漢字は「乱」とされました。この結果は、昨年の「昇」とは劇的な対比を見せています。投資市場の動揺が示された今年、特に注目すべきは20代の女性投資家の増加です。

投資経験者の現状


2018年に行われた調査では、1,000名の20〜79歳の投資経験者に対して、現在の投資状況が尋ねられました。その結果、79.1%が「現在投資している」と回答し、20.9%は「過去に投資していたが、現在はしていない」と述べています。特に1年未満の投資経験者が15.2%と多く、その中でも20代女性の44%が今年新たに投資を始めたことが際立っています。年齢層を超えて、比較的短い期間で投資を離れる傾向も見られます。

投資方法の多様化


現役投資家に現在どのような金融資産を保有しているか尋ねたところ、日本株式が69%で最も多く、次いで投資信託が47.5%となっていました。特に60代・70代女性においては、投資信託の利用割合が65.8%と高く、若者層では仮想通貨が22.2%を占めています。また、20代の投資者は積立投資を行っている割合が42.5%にも達し、積極的な資産運用を行っています。この傾向は、長期的な利益を狙ったつみたてNISAの利用にも現れており、20代の多くが関心を持っています。

ESG投資への意識


環境、社会、ガバナンスを重視するESG投資も注目されています。回答者によると、投資意欲を高める要素として「再生可能エネルギーの利用」が最も多く挙げられ、環境意識が高まっていることが伺えます。特に30代では「ワークライフバランスの推進」が選ばれ、働き方改革としての投資の考え方が広がりを見せています。

2018年の振り返りと2020年の見通し


2018年全体を振り返ると、株式市場は非常に不安定だったことが、調査を通じて浮かび上がります。「乱」という漢字は、投資家たちの思いを集約した結果とも言えるでしょう。また、2019年は消費税増税や米中貿易摩擦の影響に対する懸念が強く、74%の投資経験者が景気後退を予測するなど、先行きに不安を抱える声が多く挙がっています。

このような中で、株式投資家の平均日経平均株価予想は22,054円で、五輪関連の期待が寄せられていることから、しっかりとした情報収集とリスク管理が求められています。特に、若者世代の台頭が今後の金融市場にどのような変化をもたらすのか、注視すべき時が来ています。

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この調査結果を踏まえ、投資を始める際は、自分に合ったスタイルを見つけ、必要な情報をしっかりと収集することが大切です。

会社情報

会社名
スパークス・アセット・マネジメント株式会社
住所
東京都港区港南1-2-70品川シーズンテラス 6階
電話番号
03-6711-9200

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