迫力満点の僧兵まつり
毎年、秋の訪れを感じさせるこの時期、湯の山温泉で「第54回僧兵まつり」が開催されます。令和7年10月5日(日)、湯の山温泉ロープウエイ広場を舞台に、壮大な火炎みこしが街を練り歩く様子は圧巻です。では、この祭りの魅力を深堀りしていきましょう。
火炎みこしの迫力
今年の祭りでは、600キロの重さを誇る火炎みこしが、僧兵装束を身にまとった男衆によって担がれ、約1キロの公道を練り歩きます。この伝統行事は、江戸時代から続くものであり、永禄年間に三嶽寺の僧兵たちが街を守るために行ったことに由来しています。
夜空を赤く染め、松明の明かりが渓谷に響く僧兵太鼓と共に、この祭りは多くの人々を魅了します。松明には松のジンを使用しており、その炎は見応えたっぷりです。
多彩なイベントが盛りだくさん
僧兵まつりでは、火炎みこし以外にも多くのイベントが用意されています。タレントショーや僧兵太鼓の演奏、よさこい踊り、さらには打ち上げ花火ショーなど、幅広いプログラムが用意されています。また、地元の夜店も出店し、来場者は地元料理や特産品を楽しむことができます。
気になる移動手段
祭り当日は多くの人が訪れるため、渋滞が予想されています。そこで、公共交通機関の利用を推奨しています。さらに、17:30からは無料シャトルバスも運行されるので、ぜひ活用してください。
僧兵鍋とその掟
祭りでの楽しみの一環として、僧兵鍋も見逃せません。この鍋は、山の幸や猪の肉を使い、いくつかのユニークな掟に基づいて調理されています。特に「僧兵味噌」を使用し、菰野産の野菜をふんだんに盛り込むことが掟とされています。
鍋を食する際には、食す前に武家政治に立ち向かった僧兵たちに思いを馳せることが求められています。この食文化もまた、僧兵まつりの大きな魅力の一つです。
湯の山温泉の歴史
湯の山温泉が開湯して1300年を迎えたことも、この祭りの意義を深める要素です。その歴史には、織田信長による焼き討ち事件があり、僧兵たちの勇姿は今も語り継がれています。三嶽寺で神輿をお祓い受けた後は、ロープウェイ乗り場まで下る約1時間の旅も楽しみの一つです。
まとめ
第54回僧兵まつりは、迫力のある火炎みこしと、多彩なイベントが目白押しの祭りです。訪れる人々にとって、歴史を感じ、地元の食文化を堪能できる素晴らしい機会となるでしょう。この秋、湯の山温泉で特別な体験を是非お楽しみください。