エシカルな壁紙デザイン、WhOが生む新たなインテリアの提案

エシカルな発想で生まれた壁紙デザインの新境地

壁紙ブランド「WhO（フー）」は、持続可能なデザインを追求し、廃棄予定の壁紙を活用した新たなコレクションを発表しました。同ブランドは、創業371年の老舗和紙専門店「小津和紙」と協力し、エシカルな発想で作り上げたユニークな壁紙を提案しています。

取り組みの背景

WhOでは完全受注生産を実施しているため、製造過程での廃棄物が極力抑えられていますが、印刷サンプルの廃棄が一定量発生していました。そこで、これらのサンプルをデザインに活用することで、廃棄物の削減と新しい価値の創出を目指す企画が始まりました。「和紙」という自然素材を取り入れることで、伝統的な美しさと現代のインテリアデザインに対するニーズを両立させることができると考えたのです。

和の心を感じるデザイン

今回発表されたデザインは、廃棄予定の壁紙サンプルを粉砕し、和紙の基材である楮（こうぞ）に混ぜ込むことで実現しました。手漉きの技術を採用したことで、偶発的な配置や自然な風合いが生まれ、既存にはない新しい表情を持たせています。カラーの鮮やかさと和紙のエシカルな印象が相まって、空間に遊び心を添える魅力あるデザインが特徴です。

制作の協力

具体的な制作には、小津和紙の協力を得て、デザインに特化したノウハウも取り入れました。和紙の魅力を最大限に引き出すための質感や色合いには細心の注意が払われ、完成したデザインは、まさに伝統と革新の融合を表しています。

素材の可能性

WhOの新デザインは、従来の壁紙とは一線を画す存在となり得るでしょう。和紙が持つ自然素材ならではの特性、柔らかな手触り、そして独特な色合いが意外な相性を生み出します。また、環境に配慮した素材選びと製造過程により、持続可能なインテリアを追求する人々にとっての選択肢となります。

サステナブルな未来へ

WhOは、今回の新作に留まらず、これからも廃棄物を最小限に抑えるためのクリエイティブな活動を続けます。過去には、廃棄予定の壁紙を用いたブックカバーやワークショップ用の素材を提供するなど、さまざまな手法でサステナビリティに寄与する取り組みを行ってきました。これらの活動は、より多くの人々が持続可能な選択肢について考えるきっかけとなることを期待しています。

まとめ

WhOは、伝統的な和紙の技術を活かしたデザインによって、エシカルな選択肢を提供することに成功しました。自然素材と廃棄予定の資源を融合させた新しい壁紙は、インテリアに新たな魅力を与え、持続可能な未来に向けた一歩を踏み出すものとなります。このような取り組みを通じて、私たち一人ひとりが環境への配慮を考えたインテリア選びをすることが求められています。