VUILDの「学ぶ、学び舎」が栄光のiFゴールドアワードを受賞
VUILD株式会社が手がけた「学ぶ、学び舎(The Learning Architecture for Learners)」が、国際的に権威のあるデザイン賞「iF DESIGN AWARD 2024」において、最高賞である「iFゴールドアワード」を受賞したとのニュースが届きました。これはデザイン界における大きな快挙であり、特にエデュケーショナル施設の重要性が増す現代において、注目される業績です。
審査員の評価
審査員からは「学ぶ、学び舎」のデザインに対して高評価が寄せられました。「コンクリートと木材を組み合わせたこの作品は、交流を生むダイナミックな空間を作り出している」と称賛され、屋根の構造も評価されています。実際に歩ける屋根は、身近な素材の重要性を強調しており、美しさと機能性を兼ね備えています。
建築の革新性
この作品は東京学芸大学のEXPG棟として知られ、教育インキュベーション施設として設計されました。最先端の技術を取り入れたこの設計は、単なる学びの場ではなく、学びのプロセスそのものを設計に組み込んでいます。CNC加工による葉脈状の梁やパネルを使用し、利用者が必要な空間を自分で拡張できる「オープンエンド」な構造を採用している点が特徴です。これにより、学びが進化し続ける環境が提供されています。
受賞の背景
「iF DESIGN AWARD」はドイツのデザイン機関が1954年から主催するものであり、グローバルにデザインの優れた作品を表彰するものです。今年は世界66の国から約11,000件の作品が応募され、その中から75件の作品が最高賞に選ばれ、その中には優れた建築物として「学ぶ、学び舎」も含まれていることが特筆すべき点です。
受賞式は2025年4月29日にベルリンで開催され、VUILDの代表である秋吉浩気さんが出席し、トロフィーを授与されました。この栄誉を受けて、VUILDはさらなる革新とデザインの探求を続けることでしょう。
企画の理念と未来を見据えたデザイン
「学ぶ、学び舎」は、単に「建物を完成させる」という考え方にとどまらず、必要に応じて変化し進化することができる場所を提供します。建築物自体を学びの対象にすることで、利用者が自らの環境を創造し、改善するプロセスを体験できます。これには、教育が単なる知識の伝達にとどまらず、創造的な思考と実践を通じてより豊かな未来を築くための手段であるという理念が反映されています。
施設詳細
- - 施設名: 学ぶ、学び舎
- - 所在地: 東京都小金井市貫井北町4-1-1
- - クライアント: MISTLETOE JAPAN inc.
- - 設計担当: VUILD
このように、VUILDの「学ぶ、学び舎」は、教育の未来と革新を象徴するプロジェクトとして、今後も注目され続けることでしょう。