三菱電機が導入する新たな人財育成制度
三菱電機株式会社は、海外グループ会社における次世代人財の育成を促進するために、新しい施策を導入することを発表しました。それが「Talent Mobility制度」と「G-OJT制度」の2つの取り組みです。これらの施策は、2026年度から本格的にスタートする予定です。特に、グローバルな人財配置と育成の強化を目的としており、企業としての競争力を高める狙いがあります。
Talent Mobility制度
「Talent Mobility制度」は、三菱電機グループ内の人財を国や地域を超えて活用することに重点を置いた制度です。これにより、海外グループ会社の経営幹部候補を中心に、全体の人財配置を効率的に行うことが可能になります。この制度により、優秀な中堅・若手層がより多様な経験を早期に積むことを目指しています。
具体的には、各拠点から育成したい人財候補を抽出し、最適なマッチングを行うことが重要なポイントです。鍵となるのは、米州、EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)、中国、アジアなどの地域特性を考慮した人財戦略を持つ「リージョナルHR」がマッチングの成立を推進する点です。これにより、2026年度には人財候補の約80%でマッチングを成立させることが目標とされています。
G-OJT制度
続いて、もう一つの新制度「G-OJT(Global-On the Job Training)制度」は、主に若手社員を対象とした海外派遣プログラムの一環です。従来の海外派遣型研修は異文化体験や語学力の向上が重視されていましたが、G-OJT制度では派遣先での業務に実際に取り組むことで、より深い業務経験を積むことができるようになります。
具体的には、年間80名程度の若手社員がアメリカやインド、タイ、中国など20カ国以上のグループ会社に派遣され、エンジニアリングや営業の業務に従事します。このプログラムの目的は、将来にわたってグローバルに活躍できる人財の育成を強化することにあります。
その他のグローバル人財マネジメント施策
三菱電機は、これらの新制度に加えて、「L.E.A.D制度」や「P群制度」といった他のグローバル人財マネジメント施策も積極的に運用しています。
L.E.A.D制度
この制度では、次世代の経営幹部候補者を育成するためのサクセッションプランが実施されています。選抜された500名が将来のリーダーとして期待され、適切な配置や研修を通じて育成が行われます。特に外国籍人財についても焦点が当てられており、2027年度までに本社の次期経営層候補に占める外国籍人財の割合を20%に引き上げる計画があります。
P群制度
この制度では、海外グループ会社から登録された外国籍の経営幹部候補人財が育成され、その中からL.E.A.D制度に選抜されることで、グローバルな選抜を補完しています。
まとめ
三菱電機は、これらの新たな取り組みを通じて、グローバル化の進展に呼応し、優れた人財を育成する体制を強化し続けています。技術革新や創造力を駆使し、さらなるイノベーションを追求する姿勢は、企業の持続可能な成長に向けた重要な一歩となるでしょう。このように、三菱電機の取り組みは、国内外での人財の活用を一層促進させることを目指しています。