白の山が呼ぶ
2020-07-10 20:10:15

白の山が呼び覚ますデザインの新たな可能性とは

近年、デザインとクラフツマンシップが融合したインテリアアイテムが注目を集めています。その中でも特に注目のコラボレーションが、上質なファッションブランド「ホワイトマウンテニアリング」と、北欧のトップファニチャーブランド「フリッツ・ハンセン」との間で実現しました。

ホワイトマウンテニアリングの創設者、相澤陽介氏は、デザインだけでなく素材に対する強いこだわりを持つ家具コレクターです。彼が選んだコラボレーション対象は、アルネ・ヤコブセンが手掛けた名作「グランプリチェア」。この椅子は、木脚という点で他のヤコブセン作品とは一線を画し、ホワイトマウンテニアリングのブランドテーマである山を連想させる要素も秘めています。

特筆すべきは、張り地に使用されるファブリックのデザインです。相澤氏がブランド設立当初から好んで使用している寄木細工柄を、川島織物セルコンの技術を駆使してジャカード織物として製作しました。この寄木細工柄は、精巧な織り方で表現され、色合いも木脚に馴染むように仕上げられています。寄木細工は日本の職人技へリスペクトを示すものであり、ホワイトマウンテニアリングの素材に対するこだわりを象徴しています。

川島織物セルコンは、1843年創業の歴史ある京都の織物メーカーで、伝統的な技術と現代の技術を組み合わせ、独特のテクスチャーと色合いを持つ織物を生産しています。同社の技術力とホワイトマウンテニアリングのデザイン哲学が融合することで、グランプリチェアは新たな魅力を帯びました。このチューニングにより、デンマークと日本の感性が見事に融合し、相澤氏のスタイルが反映されたデザインが誕生しました。

なお、このコラボレーションによって生み出されたグランプリチェアはアジア限定で300脚のみ販売される予定です。2020年9月から正規代理店での展示販売を開始し、予約販売は同年7月からスタートするとのこと。価格は税抜きで130,000円で、シリアルナンバーを刻印した限定プレートも付いてきます。

この新作グランプリチェアは、長年の歴史を持つデザインと伝統的な職人技、そしてモダンな感性が見事に融合した成果です。ファッションとインテリアの境界を超えた独自の世界観を持つホワイトマウンテニアリングと、職人技を重視するフリッツ・ハンセンのコラボレーションは、今後のインテリアデザインに新たな風を吹き込むこと間違いありません。

デザインの力を感じるために、是非とも店頭に足を運び、この希少なアイテムを体験して欲しいと思います。

会社情報

会社名
Fritz Hansen A-S
住所
東京都港区南青山2-27-14、1F-2F
電話番号
03-3400-3316

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