地域密着型インターンシップでメンタルヘルスを支援する新たな取り組み
株式会社リヴァ(東京都港区)と株式会社いなかパイプ(高知県四万十町)が手を組み、メンタルヘルス不調者を対象にした地域密着型インターンシッププログラムを新たに設立しました。本プログラムは、メンタルヘルスに課題を抱える方々が社会復帰を果たすための重要なステップを提案しているのです。
メンタルヘルス不調者の現状
日本では現在、約420万人がメンタルヘルスの不調を抱えているとされ、その大部分がうつ病と関連しています。2013年には7.9%だったこの数字が、2020年には17.3%に増加したことからも、コロナ禍の影響を受けた人々が増えていることが伺えます。特に、うつ病の再発率は60%にも及び、再発を防ぐためには療養期間の過ごし方が重要です。しかし、現実には多くの方が自宅療養を余儀なくされ、職場への復帰が唯一の目標となっているのが実情です。
「リヴァトレ」での支援の取り組み
株式会社リヴァは、2010年からメンタルヘルス不調者向けの社会復帰支援サービス「リヴァトレ」を展開し、1,600名以上の復帰者を輩出しています。このプログラムは、利用者が一歩ずつ自分らしい生き方を見つけることを重視しており、単なる職場復帰を目指しているわけではないのです。
「リヴァトレ」では、利用者が自宅療養と復帰後の環境のギャップを埋められるよう、段階的にストレス負荷を高め、職場復帰に向けた準備を進めます。ここでは、過去の自分を乗り越え、未来に向かって進むための必要十分なサポートが提供されます。
いなかでの新たな体験
今回のパートナーシップにより開始される「いなかインターンシップ」は、仕事体験、コミュニケーション研修、そしてワークライフデザイン研修など、多岐にわたる内容を提供します。都市部から離れた「いなか」というフィールドで、参加者は新たな人間関係を築き、異なる価値観に触れることで、新しい自分を発見することができるでしょう。日常の慌ただしさから離れ、自分自身と向き合う時間が得られるこのプログラムは、多くの方にとって貴重な体験です。
参加者の声
インターンシップの参加者からは、「それほどお金をかけなくても、自分で楽しいことを生み出せることに気づいた」、「都会とは違う、不便さを補うコミュニティでお互いを助け合う生き方を発見した」といった声が寄せられています。これらの声は、プログラムが参加者に新しい視点や考え方を提供していることを証明しています。
合同説明会の開催
さらに、株式会社リヴァと株式会社いなかパイプは、合同説明会を開催することになりました。この説明会では、両社の取り組みや成果、そして利用者の実際の体験談を直に聞くことができる貴重な機会です。説明会は、2024年8月21日(水)19:30に、株式会社リヴァの本社コミュニティスペース『L-BASE』およびオンラインで行われる予定です。参加は無料で、心身に疲れやストレスを感じている方々はぜひご参加いただき、自分自身の生き方を見つめなおす機会を得てください。
まとめ
メンタルヘルス不調に悩む方々が自分らしく生きるためのサポートを提供する株式会社リヴァと株式会社いなかパイプの新たな取り組みは、多くの人に希望をもたらしています。「いなか」での生活を通じて、自分自身を見つめ直し、未来に向かって進む手助けをするこのプログラムは、地域とメンタルヘルス支援が交わる新たな形と言えるでしょう。