メドメイン、ベトナムでのAI医療診断デジタル化に向けMOUを締結

メドメインがベトナムの医療機関とMOUを締結

福岡県に本社を置くメドメイン株式会社は、AIを駆使した病理診断のデジタル化を進めるため、ベトナムのハノイに位置するバクマイ病院、E病院、タイグエンA病院との包括的な業務提携に関する覚書（MOU）を結びました。この協力により、メドメインのAI搭載クラウド型デジタル病理支援システム「PidPort」のベトナム国内での導入が期待されています。

提携の意義

近年、ベトナムでは非感染性疾患、特にがんの増加が顕著であり、病理診断の需要が高まっています。しかし、専門医不足や地域間の医療格差が課題となっており、迅速かつ高精度な病理診断が求められています。メドメインは「PidPort」を活用することで、これらの問題解決を目指し、医師の負担を軽減するとともに、診断の質を向上させる取り組みを進めます。

今後の展開

今回の協定に基づき、メドメインは技術導入やトレーニング、さらには共同研究を推進していく予定です。また、実証導入の結果を踏まえ、他の医療機関や教育機関との連携も視野に入れ、ベトナム全土での「PidPort」の展開を目指します。さらに、医療人材の育成支援や、現地の診療ガイドラインに即したAIモデルの最適化にも注力していく考えです。

各病院の特色

バクマイ病院

バクマイ病院は、ベトナムの中でもトップクラスの総合病院で、1911年の設立以来、多岐にわたる医療サービスを提供しています。特に複雑な症例に対応しつつ、ハノイ医科大学との連携を通じて医療教育にも寄与しています。同院は最新の医療技術を駆使し、卓越した医療を提供しているとともに、東南アジアにおいても高い評価を得ています。

E病院

E病院は、ベトナム保健省直轄の医療機関で、心臓病や消化器疾患に特化した専門センターを有しています。科学研究や教育にも力を入れており、主要な医療教育機関と連携し続けています。近年では、デジタル技術の導入を進め、特に病理診断のAI化に注力しています。

タイグエンA病院

タイグエンA病院は、地方の重要な医療機関として地域住民に高品質な医療を提供しており、近代的な設備を備えた総合病院です。病理診断のデジタル化に注力し、AI技術の導入を進めて診断精度や治療の効率を向上させる取り組みを行っています。医療人材の教育にも注力し、地域医療の向上を図っています。

メドメインの理念

メドメイン株式会社は、「テクノロジーでいつどこでも必要な医療が受けられる世界をつくる」という企業のミッションのもと、デジタル病理を支えるAI搭載クラウドシステム「PidPort」を展開しています。病理診断の革新を通じて、医療の質を向上させることを目的としています。

今後の展開に注目が集まります。各病院との連携によって、ベトナムにおける病理診断の新しい形が実現されるでしょう。メドメインの活躍は、国際的な医療協力の新たなモデルを生み出す可能性があります。