未来を紡ぐファッション
2026-01-18 17:16:24

「いのち宣言」から未来を紡ぐファッションの選択について

「いのち宣言」から未来を紡ぐファッションを考える



私たちが日常的に選んでいる衣服。その背後には、想像以上に多くの「いのち」が絡んでいます。2025年10月11日、大阪・関西万博会場にて「いのち会議」は「いのち宣言」とともに「103のアクションプラン」を発表しました。その中で、責任ある生産と消費を通じて、未来を紡ぐファッションの選び方について深く考える機会が提供されています。

ファッションプランナーの谷裕介さんは、自らの活動を通じて、ファッションにおける「見えない現実」に目を向けています。彼は、バングラデシュの縫製工場の過酷な労働環境や、南米チリのアタカマ砂漠に存在する「服の墓場」を実際に目撃し、ファッションが本来持つべき美しさや自由の表現が、実は多くのいのちと環境を犠牲にしていることに強い衝撃を受けました。これまでの過剰な消費や無自覚な選択が、この問題を深刻化させているのです。

そのため、谷さんは「服育」の重要性を訴え、行政や企業と連携して活動に取り組んでいます。ファッションは単なる商品ではなく、個々のいのちが注がれたものであり、その背景やプロセスを知ることが、私たちの選択にどのように影響するのかを解き明かすことが狙いです。全国各地で行っている講義やワークショップを通じて、子どもから大人まで幅広い世代に、消費の先にあるストーリーを伝えています。

たとえば、ドミニカ共和国での「服育」ワークショップでは、参加者から「ファッションについて考える視点が変わった」といった感想が寄せられています。

今後2050年を見据えた谷さんは、これまでの「服育」活動をさらに深めつつ、ファッションとアートを組み合わせた新しい試みにも挑戦したいと考えています。視覚芸術、映像、写真、身体表現などを通じて、服の「生と死」の循環を感覚的に伝える場作りを目指しています。

服が生まれ、使われ、最終的に捨てられるまでのプロセスを追体験できる展示を計画し、素材や音、匂いを通じて、いのちの重さや環境とのつながりを直感的に感じられるような体験を提供していく予定です。

このような取り組みを通じて、「いのち会議」はファッションを単なる消費財ではなく、暮らしや生き方として再定義する必要があると提唱しています。服は私たちのいのちの時間を包むものであり、その選択には他者のいのちや地球への敬意が込められていると考えます。また、大量の衣服が焼却される現実と向き合うことは、死生観とも深く結びついています。

私たちがどのようにいのちの終わりに向き合うのかを衣服を通して問い直すことができます。ファッションは単なる流行に留まらず、世界と共存する姿勢を体現するもの。いのち会議は、谷さんのようなファッションプランナーと共に、服を通じて「つくる責任」と「つかう責任」、さらには「いのちの尊さ」を広めていく活動を続けていきます。


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会社情報

会社名
いのち会議 事務局
住所
大阪府吹田市山田丘2-8
電話番号
06-6105-6183

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