持続可能な自然と共に生きる「JUURI SAUNA」
宮城県女川町に位置する離島・出島で、2024年12月19日に開業予定の「JUURI SAUNA」。この自然循環型サウナは、間伐材を利用し、フィンランドの伝統的なサウナ文化を取り入れた新たな体験を提供します。運営母体の株式会社JUURIは、地元の自然を生かしつつ、地域社会の復興に向けた志を抱いています。
自然循環型サウナの理念
「JUURI」という名前はフィンランド語で「根っこ」を意味し、利用者が心の底からリラックスできる空間を提供することを目指しています。震災後の放置林を間伐し、そこで得た材を建材や薪に使用。サウナの運営が森の健康にも貢献する仕組みを構築しています。
地元資源の再活用
本館には、日本でも珍しいフィンランド製の大型蓄熱式サウナストーブ「Aitokiuas-95」を導入。これにより、柔らかな蒸気浴を楽しむことができるのです。また、出島から得られる地下水を利用した独特の水風呂は、醤油樽を再利用したもの。このように地元の資源を最大限に生かした運営が魅力です。
開業に向けた取り組み
開業を2024年12月に控え、11月30日からはクラウドファンディングを開始します。目標金額は300万円で、資金は水風呂用地下水の汲み上げや宿泊施設のリノベーションに活用される予定です。
復興との共生
出島は東日本大震災で大きな被害を受け、住民が大幅に減少してしまいました。しかし、今回のサウナ開業により、訪れる人々に出島の豊かな自然を感じてもらい、地元の復興に寄与できることを願っています。
サウナ体験の新たな形
サウナを通じて「ととのう」体験を提供するだけでなく、食事にも配慮しています。地元産の食材を使用したメキシコ料理の自家製タコスやタコ飯など、さまざまなサ飯を楽しむことができます。
滞在情報
「JUURI SAUNA」は最大8名まで、3時間の貸切利用が可能。平日の料金は1人7,000円、休日は1人7,500円です。併設の宿泊施設も2025年に開業予定で、さらなる魅力を提供する予定です。
地域の未来を築く
代表の鹿又氏は「このプロジェクトを通して地元に貢献できれば」と語ります。サウナが地域に新たな風を吹き込み、持続可能な未来を築く一助となることを目指します。
「JUURI SAUNA」は、リラックスだけでなく、地域の復興にも寄与する場所として期待されているのです。開業日が待ち遠しいですね!