未来型炭素繊維
2025-04-25 09:26:50

サステナブルな未来型炭素繊維への挑戦 - 株式会社fff fortississimoの新たな一歩

株式会社fff fortississimoとサステナブルな炭素繊維



株式会社fff fortississimo(以下、fff社)は、革新的な繊維材料の研究と社会実装を目指すスタートアップであり、東京都に本社を置いています。この度、同社は東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(以下、東大IPC)が運営する国内最大規模の大学・研究機関共催のアクセラレータープログラム「1stRound」の第12回支援先として選ばれました。これは、サステナブルな炭素繊維の低コスト化を図る新しい技術を基盤に、未来の産業を支える重要なマテリアルの商業化を目指すものです。

サステナビリティと低コストの両立



fff社は、2022年の設立以来、最先端の繊維材料を開発し続けており、特に省エネや新エネに不可欠な炭素繊維の商業化を見据えたプロジェクトに取り組んでいます。炭素繊維はその軽量性と高強度から、航空機、自動車、エネルギー関連などの分野での応用が期待されていますが、従来の製造工程は高コストが障害となっていました。

そこで同社は、岐阜大学と九州大学との共同研究により、サステナブルかつ廉価で炭素繊維を製造する技術を実用化し、新しいサプライチェーンの形を生み出すことを目指しています。

未来型炭素繊維の開発



fff社の技術革新の根底には、入澤寿平代表が国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)での研究プロジェクトを通じて確立した炭素繊維の製造プロセスがあります。このプロセスでは、座礁資源と呼ばれる炭素残渣を使用し、既存品と同様の性能を保ちながらも低コストな製造手法を確立しています。さらに、入澤氏は岐阜大学内に設立された「フューチャー・ファイバー・ファクトリー」の工場長として、国内で唯一の炭素繊維製造パイロットラインを統括しています。

増大する炭素繊維の需要



現在、世界の炭素繊維市場は急速に拡大しており、2030年までに2030年には水素タンク用として約12万トンの新規需要が見込まれています。fff社はこの需要に応えるべく、2030年を目標にして炭素繊維の商用化を目指しています。特に、インフラやモビリティといった分野での持続可能な社会実現に向けた取り組みを強化し、企業や政府との連携を深めながら、一歩ずつ進んでいます。

アクセラレータープログラム「1stRound」



「1stRound」プログラムは、大学に関連する優れた技術や発想を社会に実装するための支援を行う取り組みです。国内最大規模のアカデミア共催プログラムとして、支援成功率90%以上を誇るこのプログラムは、fff社にとっても事業化を加速させるための大きなチャンスとされています。これにより、実装された技術はさらに多くの企業に利用され、持続可能な社会の実現に貢献することが期待されています。

代表の入澤氏の意気込み



入澤寿平氏は、「世界で類を見ない新しいコンセプトの炭素繊維を開発し、事業化に挑戦します。この度の採択は私たちにとって大きな励みになっており、今後もこの支援を活用しながら事業を加速させていきます」とコメントしています。

まとめ



fff社による未来型炭素繊維の開発は、環境に配慮した持続可能な未来を築くための重要なステップとなるでしょう。国内外での競争が激化する中、同社の革新的なアプローチは新たな市場と可能性を開く鍵となることが期待されます。


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会社情報

会社名
株式会社fff fortississimo
住所
愛知県名古屋市千種区春岡2-26-15
電話番号
090-9003-3908

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