大阪万博で出会う新しい形のベンチ『HOTABENCH』
2025年4月から始まる大阪・関西万博で、TBWA HAKUHODOが手掛けたサステナブルなベンチ『HOTABENCH』が展示されることが発表され、注目を集めています。このベンチは、ホタテ貝の廃棄物を再利用して作られており、その背後には環境意識を高め、未来の資源循環を推進する思いが込められています。
ホタベンチの魅力
『HOTABENCH』は、甲子化学工業、清水建設といった専門企業の協力により開発されたもので、約1,000枚の廃棄ホタテ貝殻をリサイクルし、3Dプリント技術を用いて作られています。このプロセスにより、コンクリートを使用する通常のベンチと比べて、約300kgのCO2削減に貢献しており、従来の製造方法よりもエコフレンドリーな選択肢を提供しています。
顕著な特徴
1.
ホタテ貝の廃棄物の活用
一台のベンチには、約40kgものホタテの廃棄貝殻が使用されています。これにより、アップサイクルの重要性を来場者に伝えることが可能となります。
2.
独自のデザイン
自然界のデザインを参考にし、ホタテの特有のリブ構造を模した形状が特徴的です。3Dプリンターによって生じる積層痕をあえて残すことで、自然の形を強調しながら美しさと機能性を両立させています。
開発の舞台裏
開発にあたった清水建設の小川達也氏は、ホタベンチの制作に関して、伝統的な施工方法ではなく3Dプリンティング技術を採用することで、その自由度が増したことを強調します。従来の型枠施工と異なり、自由なデザインが可能になったことが、ホタベンチの新たな価値を生み出しています。
体験型ツアーの開催
『HOTABENCH』の魅力を実際に体験できるツアーも企画されています。東京と大阪の二箇所で、製造プロセスやホタテの産地を巡るこのツアーは、参加者にアップサイクルの重要性を伝える貴重な機会となるでしょう。詳細については、今後ウェブサイトにて更新されていく予定です。
TBWA HAKUHODOのビジョン
TBWA HAKUHODOは、「DISRUPTION®」をモットーに、従来の常識を破る新しいビジョンを提供する広告会社です。『HOTABENCH』を通じて環境への配慮を見える形で伝え、持続可能な未来の姿を描いていくことが期待されています。
今後の制作物だけでなく、このベンチ自体が新たな環境配慮のシンボルとして、多くの人々に触れられることを願っています。大阪万博では、『HOTABENCH』がどのように多くの来場者にインスピレーションを与えるのか、楽しみです。