ドリームインキュベータと電通が新たにベトナム進出支援サービスを開始
株式会社ドリームインキュベータ(以下、DI)と株式会社電通は、2025年11月にベトナム市場への進出を希望する企業向けに特化した支援サービスを開始することを発表しました。この取り組みは、ASEAN市場向け「ビジネスプロデュース・サポート・プログラム」の一環として位置付けられています。
ベトナム市場の魅力と課題
ベトナムは、2024年には実質GDPの成長率が約7.1%に達すると予測されており、ASEAN諸国の中でも特に活気のある市場です。豊かな若年層人口を抱えるベトナムには、日系企業をはじめ、多くの企業にとって事業機会が存在します。しかし、急速に変化する消費者の価値観や購買行動に適応できなければ、競争力を失うリスクも高まります。そのため、まずは信頼できるビジネスデータの確保が企業成功のカギとなります。
DIの現地法人「Dream Incubator Southeast Asia」の助けを借り、電通グループの「dentsu X Vietnam」とともに、両社は市場の動向や消費者のニーズを理解するための支援を行います。
新サービスの主な特徴
この新しい支援サービスは、きめ細かなデータ収集や市場調査を経て、ベトナムにおける「売れる環境」をしっかりと捉えることを目指します。具体的には、次のような段階を経て進行します。
STEP 1:市場参入評価
まずは、マクロおよびミクロレベルでの調査を行います。消費者のニーズを理解し、企業が狙うべきビジネス機会を仮説立てる段階です。
STEP 2:事業立ち上げ
次に、事業立ち上げに向けた戦略を策定します。ここでは、製品やマーケティング戦略を現場で検証する活動を行います。
STEP 3:事業成長支援
最終的には、消費者との信頼を築くための仕組みをデータに基づいて構築していきます。このプロセスでは、再購入のタイミングや顧客ロイヤリティを高めるためのプランを考えます。
目指す企業・団体
今回のサービスは、製造業や小売業、サービス業においてベトナム市場への新規参入を検討する企業や、進出後の収益化に課題を抱える既存企業、さらにサステナビリティを重視する企業に向けています。どのような企業でも、DIと電通の強力な協力により、達成すべき目標に向けての支援が受けられます。
今後の展望
今後、DIと電通はベトナムを皮切りに、本サービスを他のASEAN諸国へと拡大していく計画です。両社の強みを活かし、クライアントが直面するさまざまな課題への的確な解決策を提供していく構えです。両社の協力によって生み出される斬新なビジネスモデルが、今後のASEAN市場におけるイノベーションを引き出すことが期待されています。