サクラマス試験養殖成功
2026-06-29 10:43:51

高温耐性サクラマスの試験養殖が長州ながと水産で成功!

高温耐性サクラマスの試験養殖が実現!



株式会社Smoltと長州ながと水産が共同で行った高温耐性サクラマスの試験養殖が、2026年6月8日に最終水揚げを完了しました。この試験養殖は、地球温暖化によって厳しい環境に直面している国内のサーモン養殖の新たな可能性を切り開くものとして注目されています。

取り組みの背景


地球温暖化の影響で、日本近海の水温が上昇し続けています。この環境の変化は、サーモン類にとって大きな脅威となり、例年、特に夏季における高水温が斃死リスクを高めています。こうした状況下で、Smoltは2019年の設立以来、高温耐性を持つサクラマスの系統を開発し、これまでに九州や四国、本州での実績を積み重ねてきました。

長州ながと水産は、山口県長門市でトラフグなどを生産する水産養殖企業です。地元の漁業振興と高品質な水産物の提供に取り組んでおり、新たな魚種であるサクラマスの養殖にも挑戦しています。今回の試験養殖により、Smoltの高温耐性サクラマスが地域に適した品種であることを確認しました。

試験養殖のメインポイント


1. 養殖方式の比較


本試験では、海面生け簀と陸上の海水かけ流しの二つの養殖方式を並行して実施しました。そして、それぞれの成長データや生存率、品質特性を比較することで、最適な養殖手法を見つけ出そうとしています。

2. 高温耐性サクラマスの利用


今回養殖されたサクラマスは、6世代以上の選抜育種によって開発された高温耐性種です。この系統は、従来の品種では困難であった水温での安定した育成を可能にし、新しいサーモンの生産地が形成される可能性を示唆しています。

3. 飼育時期の最適化


サクラマスは冬から春にかけて最も育てやすい魚です。この性質を生かして、他の魚種の繁忙期と重ならない養殖スケジュールを実現することが期待されています。

4. ブランド化による販路開拓


さらに、試験養殖で得られたサクラマスの一部は、あまおう桜鱒としてブランド化され、西日本鉄道との連携で販売されています。これにより、地域の特産品としての価値も高まります。

今後の展望


試験養殖の成功を糧に、Smoltと長州ながと水産は来年度以降も連携を深めていく予定です。具体的には、飼料の配合や給餌プログラムの最適化、生存率や品質データの蓄積と分析、そして山口県産ブランドサーモンとしての商品化に取り組んでいきます。

代表者のコメント


長州ながと水産の事業戦略責任者、小川渉氏は、「新しい魚種に挑戦したが、大変興味深いポイントを得られた。また、海上だけでなく、陸上でも育てる技術を学べて成功に繋がった」と語っています。

Smoltの代表、上野賢氏は「試験養殖を通じて、高温耐性のサクラマスが適切に育成できることが分かり、今後の生産体制の構築に貴重な情報を得た」とし、安定供給体制の確立に向けた意気込みを示しています。

企業情報


長州ながと水産株式会社


  • - 所在地: 山口県長門市仙崎2047-3
  • - 事業内容: 水産養殖業
  • - 代表者: 安藤繁之

株式会社Smolt


  • - 所在地: 宮崎県宮崎市学園木花台西1丁目1番地
  • - 設立日: 2019年4月11日
  • - 代表者: 上野賢

この新たな取り組みは、日本の水産業に新しい風を吹き込むことでしょう。これからの成長に目が離せません。


画像1

画像2

会社情報

会社名
株式会社Smolt
住所
宮崎県宮崎市学園木花台西1丁目1番地
電話番号
0985-40-2904

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。