AR内見がもたらす新しい不動産の体験
近年、技術の進化に伴い、私たちの生活は大きく変わってきました。その中でも特に目を引くのが、拡張現実(AR)を用いた新たな内見サービスです。x gardenと東急住宅リースが共同で実施するこのAR内見は、不動産業界における新たな可能性を切り開くものとして期待されています。
AR内見とは?
この新しいサービスの最大の特徴は、仲介業者がリアルタイムでバーチャルモデルルームを生成できる点です。iPadを使用し、さまざまな間取りやサイズに対応したモデルルームを誰でも簡単に作成できます。その後、ARモードでこのモデルルームを表示できるため、物件の見え方や空間の広がりを視覚的に体験することができます。
さらに、この方法で作成されたモデルデータはサーバー上に保存できるため、いつでも再利用が可能です。これは営業の効率化を図りつつ、内見時の具体的な生活イメージを提供するための強力なツールとなります。
楽しさと便利さを併せ持ったサービス
AR内見は、単なる内見ツールに留まらず、実際に家具を配置したときのイメージを視覚化できるため、内見をより楽しむための要素が加わります。今までのような無機質な内見ではなく、ゲームのように楽しめる体験が広がります。この技術は「法人オフィス用」のみならず、一般消費者向けの賃貸物件にも対応しており、多様なニーズに応えています。
ARグラス導入でさらに進化
AR内見では、「Magic Leap1」や「Nreal Light」といったARグラスが導入され、ユーザー体験は一段と向上しました。これにより、視野に入っている現実空間にバーチャルな家具や設備を配置して、よりリアルな体験が可能になります。例えば、家具の配置や削除、さらには異なるデバイス間でのマルチプレイ機能をもち、複数人での内見体験を共有することも可能です。これにより、実際の内見で感じることが難しい生活シーンを、皆で体験し、議論することが容易になります。
開発背景と教育的な側面
AR内見は、実際に物件を訪れたときに利用するサービスであり、従来のVR内見とは切り離された新しいアプローチを提供します。その背景には「家具がない状況では物件選びが難しい」という認識があります。VRで候補を絞り込んだ後、実際の内見でARを使うという二段階プロセスは、理想的な購買体験を提供します。
無償トライアルの提供
このAR内見(β版)は2023年3月15日より無償トライアルを開始しました。条件を満たす限られた社数での提供となりますが、業界関係者からの関心が高まっています。参加することで新しいツールをいち早く体験できるチャンスです。
未来を見据えた取り組み
x gardenは、今後もAR技術の進化を追求しつつ、様々な不動産デベロッパーと連携して新しい内見の形を模索していく方針です。東急住宅リースとのパートナーシップは、その第一歩であり、これからの不動産業界を変革する可能性を秘めています。
会社概要
- 本社:東京都渋谷区
- 設立:2019年2月
- HP:
x-garden.co.jp
- 本社:東京都新宿区
- 設立:2014年4月
- HP:
tokyu-housing-lease.co.jp