日本GLP株式会社とナビタイムジャパンが提携し、「トラックカーナビ」に新機能を追加することを発表しました。この機能は、特にトラックドライバーにとっての利便性向上を目的に、右折入庫禁止に対応したルート案内を提供するものです。2024年10月8日より、全国に展開される日本GLPグループの全施設において、正確なトラック入口の位置情報とそれに伴うルールを反映したルート案内が始まります。
この新たな取り組みは、特に物流業界における「2024年問題」と呼ばれる人手不足や運送コストの増加に対処するための一環として位置づけられています。日本GLPは、約180棟の物流施設を全国に展開し、地域との共生や安全な交通環境の整備に積極的に取り組んでいます。その一環として、トラックのスムーズな出入りを促進し、近隣地域の交通渋滞を減少させるための施策を進めています。
具体的には、日本GLPのトラック専用ナビ『トラックカーナビ by NAVITIME』では、右折入庫禁止のルールに合わせた自動的なルート案内が実施されます。左折入庫が必須の場面では、自動的にそのルートに導かれ、事前に設定を行わなくても正確な入庫ルートが案内されるため、混乱を避けることが可能です。これにより、右折による渋滞を防ぐとともに、トラックドライバーが余計な手間を避けられるようになります。
また、大規模な物流施設「GLP ALFALINK相模原」では、入居企業ごとの専用出入口に応じたルート案内も行われます。これにより、テナント名での検索が可能となり、各テナントの位置に基づいた合理的なルートを示します。この機能は今後、全国のGLP施設に拡大される予定です。
領域を越えたさまざまな取り組みが進められている中、日本GLPとナビタイムジャパンは、トラックドライバーの安全運転と業務効率化を支援することを最大の目的としています。この新機能の導入により、ドライバーがより効率的に、かつ安全に物流拠点に到着できる環境が整っていくことが期待されています。
さらに、今後は混雑情報の可視化や、ドライバーの業務効率化を図るための機能拡充も計画されています。その中で、「GLPコンシェルジュ」サービスを通じて、より多くの物流関連企業の課題解決に向けた支援も進める見込みです。
日本GLPとナビタイムジャパンの共同で予定されているセミナーも、物流分野で働くドライバーにとって重要な情報を提供する機会となるでしょう。2024年10月16日から24日にかけて開催されるこのセミナーは、トラックドライバーが求める企業と施設の特性についての洞察を提供します。
『トラックカーナビ by NAVITIME』は、トラックドライバーに特化した日本初のカーナビアプリであり、高精度なルート検索機能を持っています。このアプリは、道路状況やトンレートを考慮しつつ、トラックに適したルート案内を行い、その実績に基づいて新たなサービスの導入が進められています。これにより、トラック運転手の負担を軽減し、業務の効率を向上させる取り組みが続けられています。
このような新しいサービスが始まることにより、物流業界の生産性向上に寄与するだけでなく、地域社会との共生をさらに進めることにもつながるでしょう。