ダイハツタントシリーズ、300万台販売達成
ダイハツ工業が展開するタントシリーズは、2025年5月末時点で国内累計販売台数300万台を記録しました。この実績は、タントが2003年に初めて市場に登場して以来、途切れることなく成長を続けられた証です。
タントの歴史と革新
タントは、2003年11月に初代モデルが発売されたことで、スーパーハイト系軽自動車という新しいカテゴリーを創出しました。特筆すべきは、軽自動車として初めて「ミラクルオープンドア」を採用した点で、特に子育て中の家庭や高齢者にとっての使い勝手が劇的に向上しました。
その後、ダイハツはタントシリーズを進化させていきます。2代目モデルは2007年12月に発売され、ミラクルオープンドアをより一層進化させました。2009年には「タント エグゼ」が登場し、これをきっかけに累計販売台数が2011年には100万台を超えました。
さらに、3代目モデルが2013年に発売されると、スマートアシスト機能や外板樹脂パーツの採用により、安全性やデザイン性も向上。2017年には国内販売台数が200万台を突破し、タントは人気シリーズとして定着しました。
現行モデルの進化と新たな挑戦
2019年7月には、現在の4代目モデルが発売され、ダイハツの新世代車両設計手法「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」を取り入れ、大きな性能向上を果たしました。2022年には「タント ファンクロス」が追加発売され、アクティブなライフスタイルを支持するデザインと機能が評価されています。
タントは、その多用途性から、ファミリーカーとしての利用だけでなく、アウトドア志向のニーズにも柔軟に対応しています。また、福祉車両としても「タント ウェルカムシートリフト」や「タント スローパー」など、多様な選択肢があり、さまざまなお客様に利用されています。
未来のモビリティ社会を見据えて
ダイハツは今後、ただモノを造るのではなく、生活を豊かにするためのモビリティの実現に向けて、さらなる取り組みを進めていくとしています。「モノづくり」と「コトづくり」の両方を重視し、より多くの人々に喜ばれる製品を提供する姿勢が示されています。
タントの成功は、その歴史と革新の積み重ねによるものであり、今後どのように進化していくのか、要注目です。これからも多くの人々の生活を支える存在であり続けるでしょう。